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新卒採用を行っている企業に、採用活動に関して工夫していることや取り組みなどについて伺います。
全研本社株式会社は教育事業からスタートした企業だが、現在はインターネットを中心としたマーケティングを主な事業としている。具体的には、ポータルサイト構築やSEO(検索エンジン最適化)ソリューション、WEBマーケティング、スマートフォンソリューションなどを行っており、制作・運用実績は4,000サイト以上に及ぶ。同社のeマーケティング事業本部本部長、松島征吾さんは言う。
「おかげさまで、当社は9期連続、前年比130%の売上を達成することができました。緻密な戦略で、クライアント企業さまのデジタルマーケティングの支援をさせていただいております」
新卒が現場によい効果をもたらす
同社のeマーケティング事業本部では、2013年卒から新卒採用を行っている。それまでは中途採用しか行ってこなかったと松島さんは語る。
「事業部ができて5年目くらいに、トップから学生を採用するのも社会貢献の1つだから、新卒を採るように言われました。育成に時間がかかることなどから、新卒採用には積極的になれなかったのですが、2年前から受け入れています。新卒社員は吸収が早く、予想以上に戦力として頑張ってくれることが分かりましたし、後輩ができることで既存社員の自立を促す効果もありました。今は採用してよかったと思っています」
2013年度は12人、翌2014年は16人の新卒者を採用し、2年間で2人しか辞めていない。まもなく入社してくる2015年卒は20人だが、追加採用も考えているので20人を超えそうだという。
採用活動の柱はイベントへの参加で、合同説明会やベンチャーを志望する学生がディスカッションを行う「ベンチャーサミット」に出展している。また、同社はFacebookで会社の紹介をしており、採用活動に活用している。会社の雰囲気を知ることができ、Facebook経由でエントリーする学生もいるという。
努力ができるかどうか
エントリー後に会社説明会があり、松島さんが登壇している。
「説明会では厳しいことも言います。いいことばかりを話しても、入社したときに話が違っていたら辞めてしまいます。私の採用活動は、マネジメント型だと考えています。学生のやる気のスイッチを入れてあげて、このままじゃダメだと思わせて、努力ができるかどうかを選考過程で見るというものです」
説明会終了後、希望者は一般常識の筆記試験を受ける。筆記試験の合格者は1次面接、2次面接とITテスト、そしてインターン選考という流れで内定となる。デザイナー志望の場合は書類選考があり、作品見本で審査する。
ITテストとは、名前のとおりIT用語に関するテストである。学生に300語ほどのIT用語を試験範囲として提示し、10日程度の期間をあけてテストを実施する。用語を覚えればパスできる内容で、ITに詳しくなければ受からないというものではない。テストの目的は覚えるための努力ができるかどうかをチェックすることだという。
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