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パート・アルバイトスタッフに「いかに定着してもらい、戦力として力を発揮してもらうか」についての施策や、考えるヒントなどを解説します。
皆さま、こんにちは。
突然ですが、パート・アルバイトさんの面接をするとき、採用・不採用の基準は明確に決まっていますか。店長や社長は今までの人生経験が長い場合、「直感」で決める方が非常に多いのが現実です。でも、新人アルバイトさんを預かる立場である、現場の社員やアルバイトリーダーにしてみると、困ることもあります。
「こんなレベルから教えるのか…。時間がかかるな」
「そもそもチームワークが必要な職場は向いていないのでは…」
このようなケースは少なくないでしょう。今回は採用において、会社・店舗、店長・スタッフ、新人アルバイトの「三方よし」が成立するために気をつけることをお伝えしていきます(ただし、職種によってさまざまな採用要件があるので、身につけていてほしい資格・知識・技術などの話は含めておりません)。
1.面接のやり方
応募者の能力を推し測る
接客サービス業などの業種・職種では、相手に与える第一印象は特に大切です。これも「能力」の1つとして考えます。「人からどう見られるか」という意識は、優秀な人ほど考えています。ですが、高尚に構える必要はなく、相手に不快な印象を抱かせない、笑われたくないという程度でも結構です。メラビアンの法則(相手に与える影響として、発せられるメッセージよりも、その際の表情や口調のほうが強い影響力を持つというもの)にのっとり、第一印象の10秒で評価をしていきましょう。
その他にも「会話のテンポ」「聴く姿勢・態度」「話す内容の組み立て・相手に伝わることを意識した言葉遣い・表現」も大切なチェックポイントです。著しく評価の低い項目は入社後、問題化する可能性があります。あまりにもマイナスポイントがある場合は、この時点で採用を見送ることを意識しましょう。
こちらの伝えたいことを理解できるか
面接官は、応募者に以下の3点を分かりやすく伝えられるように、かみ砕いておく必要があります。社内の人にとっては当たり前でも、社外の方にしてみれば、分からないことだらけのはずです。
・自社の理念
・店舗/支社/支店・営業所の方針
・顧客への考え方
第一印象の良さがあったとしても、上記3点について説明をしたときに「よく分かりません」という反応をした人を採用してはいけません。興味のないそぶりをするのも同様です。相手に自分のネガティブな気持ちが伝わってしまっていることに気づけない人は、さけたほうがよいと思われます。
一通りお伝えした後に「どのような意見をお持ちになりましたか」という質問をしたほうがよいでしょう。返答の仕方で、その人の考え方などが見えます。
また、「コミュニケーションが成立しやすいかどうか」は、会話のやりとりで判断していきます。具体的な設問例をお伝えします。
・あなたが一番リラックスできるのは、何をしているときですか?
⇒ストレスコントロールができる人かどうか。その理由も明確ならなおよし。
・好きな食べ物と、それを食べる頻度は?
⇒摂生度合いを見る。欲求に忠実かなども確認できる。
・自慢話をしてください
⇒自分のことを自分から出していくタイプかどうか。「果敢さ」「慎重さ」の大別ができ、既存メンバーとのバランスを確認できる。
面接は時々、笑いが出るなど「お互いリラックスしている」状態が望ましいでしょう。今回はパート・アルバイトさんを対象にしていますが、正社員の方でも同じだと思います。
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●文/植竹剛(うえたけ つよし)
1971年生。株式会社チームのちから代表取締役。大学卒業後、株式会社ロッテリア入社。店長経験を経て、チェーンストア化を目指す企業にヘッドハンティングされて転職。その後、数社で店舗運営に関するさまざまなノウハウを学び、2012年、組織における人の問題の解決支援を行う株式会社チームのちからを設立。これまで直接関わったアルバイト採用はのべ2万人、店長経験は11店舗に及ぶ。著書に『「できる店長」と「ダメ店長」の習慣』(明日香出版社)、『落ちこぼれスタッフから最強のチームを作る極意 店長養成道場』(日経BP社)がある。
オフィシャルブログ: http://team-chikara.com/blog/
店長養成道場: http://tenchoyouseidojo.com/
バイトテロ対策: http://www.baitoterro.com/
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