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マナバンク〜学びのヒント〜

新人を迎える前に、準備しておきたいこと

ビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題について、解決やキャリアアップにつながるヒントを学びます。(2019年3月22日)

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 新卒者、中途採用者など、せっかく採用した新人には定着してもらいたいものです。そのためには、受け入れ側に準備が必要です。具体的に何を準備し、新人にどう接すればよいのでしょうか。産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持ち、コミュニケーションをテーマにしたビジネス研修の講師として、さまざまなセミナーに登壇している大野陽子さんにお話を伺いました。

 

 

Q.新人を迎えるとき、何を準備しておけばよいですか?

 

A.環境整備と育成プランを用意する

 

 準備することは2つあります。環境整備と育成プランを用意することです。
 環境整備は仕事をするために必要なものを用意し、職場の受け入れ体制を整えることです。机やロッカー、キャビネットなどに新人の名前をはったり、文房具などの備品を用意します。ウェルカムボードやウェルカムカードなどを作って、歓迎の意を示すことも大切なことだと思います。初日は新人を職場の全員に紹介し、コミュニケーションが取れる状況を作りましょう。

 

 

 

 

 育成プランは、新人に仕事の全体像をつかんでもらうために準備しておきます。入社後3カ月〜1年を目安に作成しておくとよいでしょう。プランを明確にすれば、新人は仕事に向かう準備をすることができます。主体性を呼び込み、勉強しなければいけないという気持ちが芽生えます。最近、新人が指示待ちで困るという話を聞きますが、育成プランがあれば主体性を育むことができます。プランがなく、行き当たりばったりで仕事を教えていくやり方は、モチベーションもダウンしてしまいます。

 

 プランを示したとき、不安そうな反応を示す新人は、仕事をうまくこなしていくと思います。心配性なので、早めに行動し、コツコツと復習や勉強を重ねていきます。このタイプの新人には、「がんばりすぎていないか」などのメンタルケアが必要です。
 一方、「なんとかなる」と、余裕の反応を示す新人は、育成がプランどおりに進まない可能性があります。このタイプには適度にプレッシャーを与えましょう。このとき、ほかの新人と比較するようなことはしないようにしましょう。あくまでその新人だけの進捗状況を見ていくことが大切です。

 

 

Q.新人に対して自分とは考え方や常識が違うと感じたとき、どんな態度で接すればよいのでしょうか?

 

A.ギャップは当然のこととして受け入れる。仕事と混同しない

 

 前提として世代間のギャップ、考え方や常識が違うことは当たり前のことだと思います。注意したいのは、それを仕事と混同してはいけないということです。職場は仕事をする場です。同僚は仕事をする仲間であり、遊ぶ仲間ではありません。ですので、ルールが必要です。あいさつの徹底や職場のルールを明確にし、全員で守ることが大切です。ルールがなければ、事故やミスにつながる可能性もあります。

 

 同僚は友人ではないので、相手を好き嫌いで判断するようなことがあってはいけません。友人ではないので、特別仲良くする必要もありません。仕事に支障を来さない程度の関係性を築けていれば、問題はありません。
 しかし、無視をされたり、嫌がらせを受けるなど、ハラスメントになったら会社の問題です。個別に解決できる問題ではないので、会社に相談しましょう。

 

 

>>>次ページ
・新人が消極的だった場合、何を心がければよいですか?
・間違いを指摘したり、行動を注意するなど、言いづらいことはどう伝えればいいですか?
・教育担当者がストレスを感じたときは?
・最後に…

 


 

 

●談/大野陽子(おおの ようこ)
株式会社ヒューマンキャリアダイナミクス代表。日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー/キャリアコンサルタント。武蔵野大学人間科学部人間科学科(臨床心理専攻)卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。総務人事部で社員研修の企画・教育などを担当。その後、人材派遣会社の契約講師としてOA研修、コミュニケーション研修などを担当し、独立。

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