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感情をコントロールする方法/笠原彰

第2回「トップアスリートの7つの共通点」

怒りや妬みなどの負の感情のコントロールを学ぶことは、メンタルを強くし、仕事の成果や自己成長につなげることができます。メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2019年5月9日)

 感情をコントロールする方法を見つけるための研究方法はさまざまです。その1つに、トップレベルのアスリートへのインタビューがあります。国際学会で発表された研究に、全米大学体育協会(NCAA)で複数回、優勝経験がある選手にインタビューしたものがあります。その結果、主に7つの共通点があることが分かりました(以下参照)。

 

(1)自分のやるべきことに集中して、心理的に準備しておくこと
(2)本番に向けて心理的準備をすること
(3)自分やチームを信じること
(4)目標設定を明確にすること
(5)小さなことを見落とさないこと
(6)気が散ることに対して、プランを立てておくこと
(7)自分がコントロールできることに集中すること

 

 今回は、(1)と(2)について紹介します。

 

 

 

 

 

(1)自分のやるべきことに集中して、心理的に準備しておくこと

 

 具体的思考として「今やるべきこと」を自問自答します。最高の自分を発揮する理想的な心理状態をフローといいますが、フローに入る条件の1つが「今に集中していること」です。今に集中するため、自問自答形式で「今やるべきこと」を思考します。自分に問いかけ、自分で回答することで一人二役を演じることになり、自分を客観視できます。

 

 自分を客観視することをメタ認知といいます。メタ認知も、フローに入る条件の1つです。スマホの鏡アプリを使って、鏡に問いかけると、より客観視を実感しやすくなります。可能なら声に出します。無理なら口パクでいいので、口を動かします。思うだけでは思考が変わるだけですが、声に出したり口パクにすることで行動も変えたことになります。

 

 

(2)本番に向けて心理的準備をすること

 

 感情のコントロールは急にできません。本番に向けて徐々にコントロールしていく必要があります。これを心理的準備といいます。
 本番前の思考と行動は、いつもと同じにしておきます。特に行動は大切です。人は感情のコントロールを失うとき、うろちょろしたり、そわそわしたりします。これを注意散漫モデルといいます。また普段注意しない身体の内部に注意を向けてしまい、挙動不審になることもあります。これを意識的制御モデルといいます。共通しているのは、普段と違う行動をしてしまうことです。いつもと同じ行動をとれるように、普段から練習しておきましょう。

 


 

 

●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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