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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2020年9月24日)
中高年男性の中には、職場で若い女性と適切な距離感を持って関係を築くことを難しいと感じる人がいる。自分の行動がセクハラと思われてしまわないか、不安になるのだ。同じように彼女たちも、年上の男性と関係を作るのは難しいのかもしれない。
コロナ禍の居酒屋
大学3年の由紀は居酒屋でアルバイトをしている。最近、コロナの影響で8人いた学生アルバイトがだんだん減り、とうとう由紀だけになってしまった。店長に「君まで辞めてしまったらきつい。絶対に辞めないでね」と言われた。アルバイトは由紀だけなので、店長はとりわけ親切にしてくれた。
由紀には不安があった。コロナの影響で居酒屋がつぶれてしまったら、収入源を失ってしまう。仕送りのない彼女の収入は、奨学金とバイトだけだった。しかし、彼女にはそれ以上に不安に感じていることがあった。それは、年上の男性である店長が優しい態度で接してくることだった。
年上男性が怖い
由紀は、同じ年齢や年下の男性には自然に接することができた。だが、年上の男性には異常に緊張し、親切にされるほど恐怖心を感じる。アルバイト先で1人になってから、由紀は店で情緒不安定になり、帰宅すると不安な気持ちから眠れなくなった。どうしてそんな精神状態になるのか、客観的に考えるために日々の気持ちのノートに記録することにした。由紀は「今のままでは就職もできないのではないか、と思っています」と言った。
自分に自信がない
由紀は自分に自信が持てず、企業に採用される気がしなかった。最近つき合っていた彼氏と別れたことも、自信喪失に関係していた。どうしても彼の性的な欲求を受け入れられなかったのだ。彼女は自分の否定的な部分ばかりを見ていた。そして「もう私は、生きていく価値がないように思ってしまって」とうつ気分を吐露した。コロナの影響で居酒屋で一人きりになってから3カ月の間に、そこまで気分が落ち込んでしまった。現在、彼女は精神科に通院しながら、なんとかアルバイトを続けていた。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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