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はたらくりっぷ

会社の決定に納得できなかった若気の至り的な思い出

社会で働くときに、知っておきたいこと、身につけておきたいこと、考えておきたいことなどを解説したり、考察します。働くことに関する不安や、悩みを解消する知識や考え方などもお伝えします。(2020年12月3日)

ーもし今日が人生最後の日だったら、私は今日やることをやりたいだろうか?(スティーブ・ジョブズ)

 

 

意地とプライド

 

 最近、あるミュージシャンの若いころのエピソードを知って、自分の古い記憶を思い出しました。そのミュージシャンのエピソードというのは、若いころに業界のエライ人と戦ったときのこと。若い時分には誰の身にも覚えがあるような、意地とプライドを賭けた戦いです(たいてい勝ち目はない…)。それは私にも起きていました。

 

 社会人3年目くらいのころ、当時勤めていた会社の決定に納得できないものを感じた私は、ある行動を起こしたのです。それから四半世紀近い年月が流れ、理不尽を受け流したり、憤りを消化するスキルを身に着け、すっかり忘れていた記憶でした。自分にも若者らしいまっすぐなところがあったな…(遠い目)、という感じです。

 

 

 

 

義憤に駆られる

 

 ことの発端は、会社が顧客アンケートの中止を決めたことです。当時、営業職に就いていた私は、顧客の声は何にも勝る貴重なものと考えていました。実際に商品を手にした人から聞ける言葉は、会社にとって財産ではないでしょうか(今もそう思います)。それをコスト削減などの目的から、やめることにしたのです。当時の私には思いもよらない事情や顧客アンケートの代用になるようなことがあったのかもしれませんが…

 

 その決定を知ったとき、私は「ありえない!」と思いました。コストと引き換えに顧客の声を聞く機会をなくすのは言語道断、と義憤に駆られたのです。そしてワープロ(まだパソコンは普及していませんでした)で、顧客アンケートの中止は撤回すべきだという自分の考えをしたため、プリントアウトをコピーし、職場のみんなの机の上に置いて回ったのです(夜だったか、朝だったか、そのへんは記憶があいまい)。

 

 

マネジャーに言われたこと

 

 当時、私が勤務していた会社は、全社員20人ほどのいわゆる中小企業でした。私の声は社長にも届いていたと思いますが、みんなの机の上に文書を置いた後のことは、よく覚えていません。エライ人に呼ばれて話を聞かれたのか、諭されたのか、まったく記憶にないのです。

 

 そんな行動を起こしておいて、記憶が抜け落ちている自分は「大丈夫なのか?」という感じですが、みんなに自分の考えを知ってもらったことで満足したのでしょうか。自分のことながら謎です…。
 かろうじて記憶に残っているのは、制作部門のマネジャー(真矢ミキさんのような凛とした感じのシングルマザー。僕と後輩はひそかに憧れていた)に同情的なニュアンスで「立場が違うと分からないこともあるわよ」と言われたことです。

 

 当時の私は「自分は間違ったことは言ってない」「自分の考えはきっと分かってもらえる」と思い込んでいました(今ならそうとは限らないと思いますし、つまるところ人によりますよね)。彼女の言葉を聞いた私は、「そういうもんなのか…」としみじみ思ったことを覚えています。

 

 

 

 

限りある人生

 

 今、自分の行動を振り返って思うのは、後悔はしていないということです。もう少しうまいやり方があったのかもしれませんが、恐らくどんな方法をとっても決定がくつがえることはなかったでしょう(そういうもんです…)。でも、会社の決定を黙って受け入れるのではなく(そうしなければならないときもありますが)、自分の考えを訴えたことは間違っていなかったと思っています。

 

 誰でも仕事をしていれば、納得できないことや自分の力ではどうにもならないことに遭遇することがあると思います。そのときにどういう行動をとるかは、そのときの自分の状態や気持ち、周囲の状況などによって変わるでしょう。選択肢に正解はありません。1つだけ思うのは、時がたって振り返ったときに、なるべく後悔のないようにしたいということ。年齢を重ねるほど、いろんなことが絡んできて、自分の気持ちだけで動くのは難しくなってきますが…。限りある人生、思い残すことなく歩んでいきたいものです。

 

 

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●文/株式会社アイデム 東日本事業本部 データリサーチチーム

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