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感情をコントロールする方法/笠原彰

第22回『イチロー選手 究極の思考』から学ぶ

メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2021年1月7日)

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 2019年に引退したイチロー選手は、ルーティンをはじめとする数々のメンタルテクニックを世間に広めてくれました。私もさまざまな講習会で、イチロー選手の思考と行動を紹介してきました。特に印象に残っているのが、2002年にオンエアされた「究極の思考」というタイトルのインタビューです。今回は「イチロー選手 究極の思考」を紹介していきたいと思います。「比較はしない」と「1打席ごとのリセット」について語った内容から、目標設定について解説します。

 

 

 

 

(1)比較はしない
・過去のこととしてリセットする
・特にいい成績が残ったときほど重要になってくる
・過去を背負うと自分を苦しめる
・負けない、負けないぞと思うと、余計な力になってしまう

 

 目標には3種類あります(図1)。イチロー選手が「比較はしない」ことについて語った内容は、プロセス目標の有効性を示すものです。以下、3種類の目標について説明します。

 

 

 

 

<結果目標>
結果に焦点を当てている。勝ち負けのような他者との比較になる。 最高のパフォーマンスをしても負けになる可能性がある。負けない、負けないぞと思うことは、結果目標に執着していることを意味します。

 

<パフォーマンス目標>
他者とは無関係に、自分の過去のパフォーマンスと比較している。ファーストサーブ成功率が去年50%だったから、今年は55%にする。いい成績が残ったとき、今年はもっといい成績を残そうと思うことはパフォーマンス目標に執着していることを意味します。

 

<プロセス目標>
〜をするというふうに行動に焦点を当てている。プロセス目標がゴルファーの不安の改善や自信に好影響を与えると報告されている。

 

 結果目標は、短期的にはモチベーションを高めることができますが、競技直前または競技中の結果目標に集中してしまうと、不安や雑念が出てしまいます。パフォーマンス目標は、結果目標ほどではありませんが、パフォーマンス不安が生じる可能性があります。プロセス目標は、実力がありながら不安を感じやすいアスリートに効果的であることが報告されています。

 

 

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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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