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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2021年9月28日)
「上司にキレてしまったときは、正直『終わった!』と思いました。ところがその上司とは、その後も良好な関係をキープできたんです」
出版社で編集者として働いていた20代のころ、上司に怒鳴ってしまった経験をもつという田村祐樹さん(仮名・36歳)。
「もともと“いじられキャラ”だった私。入社した当初から、その先輩からも『えっ、こんなことも分かんないの?』『そのネックレス、ダサくない?』などなど、仕事のことから服装のことまで、毎日あれこれツッコまれていました」
先輩にいじられるたびに、笑ってごまかしていた新人時代の田村さん。ところが入社から1年が過ぎたころから、先輩のいじりを苦痛に感じるようになったとか。そんなある日、仕事でミスをしたときに先輩から「そんな調子だから、彼女もできねえんだよ!」と言われ、ついに堪忍袋の緒が切れたという。
「気づいたら、『それとこれとは、関係ないでしょう!』と怒鳴っていました。先輩はというと、『そ、そうだよな…』と気まずそうでしたね」
すぐに我に返った田村さんは「やっちまった!」と思い、すかさず先輩の席へ行って謝った。
「『さっきは申し訳ございませんでした。ミスをして気分がむしゃくしゃしていて…。本当にごめんなさい』と心から謝罪。すると『いいよ、こっちこそ言いすぎたよな』と許してもらえて、その日以降も普通に接してくれました。それ以来、面倒な“いじり”も減ったので、結果的にあのときキレて正解だったな、と思っています」
次に転職したWeb制作会社でも、上司にキレたことがあると田村さん。しかも、相手はなんと社長だったという。
「私を含め、ディレクター全員に売上目標が設けられていたんです。全員がノルマを達成できなかったとき、社長が会議で一人ひとりにネチネチ説教をしてきて…。あまりにもくどかったので『全員の業績が悪いということは、経営陣のせいもあるんじゃないですか!』と、ついキレてしまいました」
このときも、会議が終わるやいなや社長のもとに駆けつけて、「言いすぎました。申し訳ございません」と謝罪。すると、理論派の社長に誰も口出しできなかった会社だったせいか、「おもしろいヤツだ」とかわいがってもらえるようになったという。
「この出来事がきっかけで、社長と何でも気軽に話せる関係になれました。“キレる”というのは、ある意味ホンネをぶつけるいい機会。相手と状況によっては、悪いことではないんだと気づきました」
だが、田村さんによると、自分のケースは「ラッキーだった部分が大きい」という。以前働いていた職場で上司にキレた同僚が、自分が希望しない部署に異動させられたケースもあったからだ。
「もともとソリが合わない2人だったのですが、仕事の方針をめぐって飲みの席で口論がヒートアップ。売り言葉に買い言葉で、『じゃあ、異動させるぞ!』『やれるもんなら、やってみろ!』となったんです。その後、同僚は異動させられてしまいました」
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