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最新の雇用指標や景気の動きなどをもとに、雇用・労働市場の動向をリポートします。(2021年11月4日)
□■最新雇用情勢(令和3年9月分)□■
【労働市場データ】
●有効求人倍率1.16倍(前月1.14倍、前年同月1.04倍)
・正社員0.91倍(前月0.92倍、前年同月0.79倍)
・パート1.15倍(前月1.13倍、前年同月1.12倍)
●新規求人倍率2.19倍(前月2.06倍、前年同月2.06倍)
・正社員1.66倍(前月1.52倍、前年同月1.52倍)
・パート2.25倍(前月2.25倍、前年同月2.21倍)
●完全失業率2.8%(前月2.8%、前年同月3.0%)
【就業状態別人口】
●就業者数6,679万人(前年同月比10万人増)6カ月ぶり減少
●完全失業者数192万人(前年同月比18万人減)3カ月連続減少
<出所>総務省「労働力調査」、厚生労働省「一般職業紹介状況」
■□労働市場概況■□
10月29日に発表された最新(2021年9月)の雇用指標を見ていきます。
9月の有効求人倍率は前月を0.02ポイント上回り、2カ月ぶりに上昇しました。有効求人倍率の先行指標である新規求人倍率は、前月から0.13 ポイント上昇の2.19 倍となっています。
完全失業率は前月から横ばいの2.8%でした。前月に続き、就業者が減少する中で非労働力化が進展したことが失業率の抑制要因となっています。
■□11月以降の雇用情勢予測■□
9月の状況を見ると、新規求人数は上向いており、企業の動きは活発になっています。
例年10月は新規求人・求職者が増える時期で、今年は緊急事態宣言や諸制限が解除され始めた時期でもあり、以前に比べれば求人市場が動いていると思われます。景気も持ち直しに向かうことが見込まれますが、雇用情勢は景気に遅れて動く傾向があります。引き続き厳しい状態が続くことが予想されます。
例年11〜12月は新規求人・求職者は減少傾向です。年明けの1月に急増するので、そのための種まき期間として採用活動を始めるのもいいかもしれません。
<参考>
いつ求人を出せばいい?〜コロナ禍1年のデータから予測する2021年後半〜
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