「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

制度探訪

  • 制度探訪一覧
  • 大和ライフネクスト株式会社/60歳の高齢者を正社員雇用 教育制度で、マンション管理のプロを育成

大和ライフネクスト株式会社/60歳の高齢者を正社員雇用 教育制度で、マンション管理のプロを育成

不動産の総合管理を行っている大和ライフネクスト株式会社では、高齢者の採用・登用を積極的に行っている。

< 1 2 >
 高齢化社会が急激に進むこれからの時代、60歳、70歳になっても働き続ける人が増えていくと言われている。その中にあって、かねてから高齢者の採用・登用を行ってきた企業がある。マンションやビルといった不動産の総合管理を行っている大和ライフネクスト株式会社だ。
 昨年、同社はその実績が認められ、2013年度高年齢者雇用開発コンテストの厚生労働大臣表彰最優秀賞に輝いた。同社がどのような取り組みを行ってきたのかをレポートする。


高齢者を正社員として採用

 同社のメイン事業は分譲マンションの管理で現在、首都圏と関西圏を中心に全体で管理棟数約2500棟、管理戸数約15万戸を誇る。

 マンション管理の仕事は多岐にわたっている。住民で構成される理事会の運営サポートや建物の修繕計画立案もあれば、敷地内の日々の清掃や巡回、住民の相談窓口としての役割などもある。通常、管理員業務は、60代以上の高齢者に任されているケースが多いようだ。高齢者ならではの豊富な人生経験が、住環境で起こる諸問題の解決に生かされる側面があるのかもしれない。

 大和ライフネクストでも、管理員に該当する職種の平均年齢は60代。だが、他社とは大きく異なる部分がある。一般的にパートとして採用する会社が多い中、65歳までという条件付きながら、基本的には正社員として雇用しているのだ(65歳定年後も70歳まで嘱託社員として再雇用も可能)。同社の人材開発部人材開発課長、長谷川政貴さんはこう説明する。

「正社員という安定した立場が、高齢者のモチベーションを高めます。その結果、管理のレベルも向上し、お客さま満足の向上にもつながると考えています」


人材開発部 人材開発課長 長谷川政貴さん



厳しい採用プロセス

 同社では、管理員の呼称を「フロントマネージャー(以下、FM)」としている。住民と一番密に接する立場である以上、自立して責任ある仕事に取り組んでもらいたいという願いが込められている。現在、約2000人のFMが活躍中だ。全社員が3500人程度なので、まさに高齢者が中心の組織である。


 仕事内容は清掃や巡回といった一般的な管理員業務のほかに、住民や協力会社、行政の対応、点検立ち合い、理事会・総会の出席なども担うことで、より主体的にマンションの実情に合った管理に取り組んでいくことになる。
 一般的な管理員に比べて求められる要素が大きい分、FMには高度なコミュニケーション力、法律や建築設備の知識を学び続ける気持ちなどが欠かせない。だからこそ、採用プロセスも単に面接を行うだけではなく、業務体験会やグループディスカッションを行うなどして、人材を厳選している。

 入社後の教育もぬかりはない。マンション管理は基本的にはFMが単独で行うが、“その人任せ”にしてしまうとクオリティにばらつきが生じてしまう。そこで、2年間に及ぶ教育プログラムを用意することで、優れたFMの育成に努めている。



※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です





●大和ライフネクスト株式会社
所在地/東京都港区赤坂5-1-33
創立/1976年
資本金/5億1,990万3,000円
従業員数/3,526人(2014年3月期)
事業内容/マンション総合管理事業、ビル総合管理事業など
ホームページ/ http://www.daiwalifenext.co.jp/
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

ココロの座標/河田俊男

[第97回「仕事が遅い理由」]
人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。

事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子

[第1回「セクハラを受けていると相談されたら」]
働き方や価値観が多様化する中、マネジメントは個別対応が求められています。さまざまな事例から、マネジャーに求められる対応を解説します。

人材育成のツボ

[組織の生産性向上へのカギ、「EQ」について考える]
アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook