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労働ニュースに思うこと

ブラックバイトは、どこから生まれたのか?

日々流れてくる労働関連の多彩なニュース。本コーナーは、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を持ち回りで執筆します。

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48.2%が労働条件等でトラブル

 ブラックバイトとは、学生を不当に働かせる違法性のあるアルバイトのことを指し、社会問題になっています。具体的なトラブルは、残業代が支払われない、休憩時間が与えられない、ノルマの未達成を理由に商品を買い取らされる、上司によるパワハラ・セクハラの横行などがあげられます。


 そうした中、厚生労働省が行った「大学生等へのアルバイトに関する意識等調査」の結果(11月9日発表)によると、学生アルバイト1,000人が経験したアルバイト延べ1,961件のうち、48.2%で「労働条件等で何らかのトラブルがあった」との回答がありました。トラブルの内容(複数回答)はシフトに関するものが多く、最多は「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」14.8%、次いで「一方的に急なシフト変更を命じられた」14.6%、「準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった」13.6%となっています。


 また、労働基準法で定められた労働条件の明示については、書面での提示がなかったケースは58.7%で、口頭での説明もなかったケースは19.1%でした。

 同調査は、問題化しているブラックバイトの実態を把握するために国が初めて行ったものです。調査対象は18〜25歳の大学生・大学院生・短大生・専門学校生で、週1日以上のアルバイトを3カ月以上続けた人です。対象者の勤務経験のある業種(複数回答)は、コンビニエンスストア15.5%、学習塾(個別)14.5%、スーパーマーケット11.4%、居酒屋11.3%の順となっています。



アルバイトをする目的の変化


 かつて飲食店でアルバイトをしていた大学4年生のAさんは、勤務シフトのことでオーナーともめ、退職したといいます。

「オーナーは基本的には優しい方でしたが、感情の起伏が激しいので、付き合っていくのは大変でした。そんな性格なので、スタッフはひんぱんに入れ替わっていました」

 Aさんは、最初はシフトの融通をきいてもらえたそうですが、人が採れなくなったことなどから、だんだん無理なシフトを組まれるようになりました。

「シフトに入れない理由を説明しても、組んでしまうのです。店に協力したい気持ちはありましたが、あまりにも強引なので言い争うことが多くなりました。3年の夏くらいからインターンなどの就職に向けての活動が始まり、バイトに入れない日が増えます。ですが、理解してもらえないのです。オーナーにはいろいろお世話になっていたので、辞めるのは不本意でしたが、決断せざるを得ませんでした」



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●取材・文/三宅航太

株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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