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シゴトの風景

第50回「大手外資に転職して」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 大手外資企業に転職して1年がたつ松川公子さん(仮名・32歳)は、前職と比べて仕事がやりやすくなったという。零細企業から大企業への転職ゆえに、名刺の効力を実感するようになったのだ。

 

「芸術系の大学を卒業後、社員10人ほどの映像制作会社に就職しました。私は営業職でしたが、学生時代に留学経験があって英語がそれなりにできたので、国内外に作品を売り込むこともしました。その際に苦労するのが、小さな会社なので、自社の説明から入らなくてはならないことです。創業は何年で、こういうものを手がけていて、取引先の企業はどこそこでという説明をしなければならず、相手から信頼されるのに時間がかかりました」

 

 

 新卒で入った会社を9年ほど勤め、キャラクターグッズを取り扱う今の会社に転職した。俗にライセンサー企業と言い、松川さんの仕事は自社のキャラクターを使ってくれるライセンシー企業を増やす営業職である。

 

「前職で映像作品を国内外に販売しているうちに、作品に登場したキャラクターがほかの媒体に使われる局面がありました。そのとき、ライセンサービジネスの存在を知り、おもしろそうだと思ったんです。ライセンサーとはキャラクターの契約を持っている企業のことです。例えば、『あいうえお』というキャラクターがあるとします。その『あいうえお』をTシャツにプリントして販売するアパレル企業がライセンシーです。前の仕事は下請けがメインで主体性がなく、社長もワンマンで振り回されていました。また、もっと英語を活かした仕事をしたいという思いが強くなり、退職しました」

 

 入社して3カ月ほどたつと、松川さんは大手外資ならではのプレッシャーを感じるようになったという。

 

「入社してすぐに、英語の分厚い書類を手渡されました。自社のキャラクターのガイドラインです。1つの絵柄に対して、さまざまな規定があります。食品業界ではこう使え、不動産業ではこのロゴとセットだとか、それはもう気が遠くなります。その膨大なガイドラインの大筋を覚えたうえで、新規開拓の営業というスタートダッシュは本当に大変でした。営業のほうは名刺が通用するという風通しの良さはありますが、やはり外資らしく、数字にはシビアです。日本人の上司はやたらとポジティブで、《俺はもうじきでかいディールを1本上げる》と毎日のように言っていますが、うそでも前向きなことを口にしなければやっていけない、そんな世界です」

 

 大手外資ならではのプレッシャーは、数字だけではなかった

 

 

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