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マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。
■相談
急な人事異動で、今までに経験したことのない業務の部署をマネジメントするように任されてしまいました。部下のほうが具体的な知識もスキルも自分よりも上で、どういうふうに部下を管理すればいいのか戸惑っています。
■回答
管理職に求められているのは、現場への精通だけではありません。分からないことは素直に部下から教えてもらい、短期間に猛勉強しましょう。
こんなケースも管理職を続けていれば、必ず起きるものです。私も実際に何度も経験しています。人事部から広報室、広報室から編集部、編集部から営業部と、自分にとって未知の業務の部署でマネジメントを任されました。
転職した場合も同様のことが起こります。多くの場合、部下のほうが自分よりも高い知識やスキルを持っているので、部下からは「お手並み拝見」のような視線で見られたものです。
上司が畑違いの部署から異動してきた場合、部下はスキル面や知識面での具体的なアドバイスなど、はなから期待していません。なので、業務的な「すごさ」を見せつけて、主導権を握るようなマネジメントは、最初から無理だと思うことのほうが肩の力が抜けて、自然体で部下に接することができます。
付け焼き刃的な知識で張り合おうとして、人としての度量の狭さを見抜かれ、一気に人望を失ってしまった人も実際にいましたから、気をつけましょう。
たとえば、部下のこまごまとした業務を一から十まで知っておかなければ、マネジメントができないのだとすれば、ある程度の規模の大きな企業の社長はもちろん、役員も部長も務まりません。
実は、マネジメントという仕事は、上に行けば行くほど、具体的な実務から離れていくものです。その代わりに部下から求められていくものが、目指すべきビジョンを描いて、大きな方針を打ち出したり、戦略を練ったりする業務に移行していきます。むしろ細かい部分にまで上司から口出しされると、部下としてもやりづらさを感じることが少なくありません。ある程度の部分は権限委譲していくことで、部下は伸び伸びと仕事をするものなのです。
あなたが今までに培ってきたビジョン構想力や目標設定力、課題発見力、戦略立案力、コミュニケーション力などを発揮することで、部下の信頼を得ればいいと意識してください。さらに上のポジションを目指すためのトレーニングくらいの気持ちで取り組めば、張り合いも出るというものです。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
※著者の新刊が発売されました
『50歳から男振りを上げる人 アツい仕事と人生の選び方』(明日香出版社)
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