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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2018年12月19日)
高速道路で車を運転しているとき、動きのおかしい車を見たことはないだろうか。左右に蛇行していたり、遅すぎる車で、原因は居眠り運転の可能性もある。事故の巻き添えにはなりたくないものだ。
運転中の睡魔
先日、バスの運転手が突然睡魔に襲われ、事故を起こしたニュースがあった。睡眠時無呼吸症候群だったようだ。いびきの最中に息が止まってしまう疾患だ。罹患者は多いが、問題は自覚できないことである。睡眠時無呼吸症候群は、昼間に突然睡魔に襲われる症状がセットになっている。無意識で一瞬眠ってしまうのだ。そのバスの運転手もそうだった。
車を運転中に睡魔に襲われたら、大事故につながりかねない。寝ているとき、「いびきが途中で止まっているようだ」という指摘を受けたり、昼間に突然睡魔に襲われることがあれば、すぐにでも専門医の診察を受けるべきだ。
失恋した看護師
看護師の香奈子は、病院に勤務して2年。仕事になれ、自信がついてきたところだが、プライベートでつらい出来事があった。3カ月前、交際していた彼氏と別れたのだ。
理由は、香奈子がスマホばかり見ていたことだ。ニュースからゲーム、好きなタレントの情報など、ひまさえあればスマホをいじっていた。トイレに行くときも、風呂に入っているときも離さず、彼氏と会っているときもスマホを見ていた。香奈子のスマホへの病的な依存に、彼氏は耐えられなかった。
仕事中に睡魔
別れた後、香奈子はさらにスマホに依存するようになり、睡眠時間は減った。仕事に集中できず、ぼんやりしてしまう始末だった。
そんなある日、患者の手術中に睡魔が襲ってきて、仕事ができなくなってしまった。香奈子は手術室から運び出されると、倒れるように眠ってしまった。慢性的な睡眠不足で、強烈な睡魔に襲われたのだ。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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