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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第38回「直属の部下ではないメンバーから相談されたら…」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2019年5月23日)

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■相談
先日、直属の部下ではない別の部署のメンバーから、「ちょっといいですか…」と、エレベーターホールで呼び止められ、外のカフェで相談事を打ち明けられました。人間関係の問題で、「周りの人たちとうまくコミュニケーションが取れない」とのこと。さらには、それが解決されなければ会社を辞めることも視野に入れているとまで告白されました。
直属の上長である課長には相談したのかを尋ねると、「人間関係の中には課長も含まれる」とのことで、「このことは課長には絶対に内緒にしてほしい」と懇願されました

こういう場合、どこまで相談に乗ればいいのでしょうか。また、どう解決すればいいのでしょうか。





■回答==========

 とても難しい問題ですね。こういう話は慎重に対処する必要があります。

 別の部署のメンバーから直属の上司でもないあなたに相談があったということですから、そのメンバーはあなたに対してそれなりの信頼感を持っていると想像されます。今までに何かしらの接点があったのかもしれませんね。
 間違いなく言えることは、そのメンバーにとって、問題を解決してくれる救いの神的な存在として、あなたが選ばれたということです。

 しかし、だからといって他部署の内部まであなたがマネジメントしようとするのは、越権行為にほかなりません。その課の課長もいい気はしないはずです。
 逆の立場で考えてみれば、あなたにもお分かりいただけますよね。自分が担当する部署の中に、責任者でもない誰かが首を突っ込んできたら、「自分を差し置いて何なんだ!」と誰だって気分を害してしまいます。

 なので、他部署の問題を自分の手で解決してあげようなどとは思わないことが賢明です。
 「分をわきまえる」という言葉がありますが、企業は小さな組織の集合体であり、それぞれの組織にはその責任者がいるわけですから、責任の範囲というものは誰もが明確に守る必要があります。

 もちろん他部署のメンバーの相談に乗るなと言っているわけではありません。まずは、じっくり相手の話を聞いてあげてください。何かいいアドバイスをしなくては…などと意気込まずに、話を聞くだけで構いません。相手の目を見てうなずきながら、話の腰を折ることなく、最後まで聞くのです。 

 悩み事というのは… →次ページに続く



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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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