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職場で「リフレッシュ」ができない状態が続くとどうなるのか、どのリスクについて解説しています。
2009年3月1日〜3月31日の1ヶ月間、弊社WEBサイト「ブログ人事コレで委員会」にいただいたコメントをもとに書かれた記事です(「ブログ人事コレで委員会」は2012年3月末日に終了しました)。
☆「リフレッシュ」の現状
「過労死」「過労自殺」という言葉が、世間に知られるようになった。これらは、
「慢性疲労・蓄積疲労で身体と精神が崩壊してしまう」
ということであるが、はたして他人事として済ませられることだろうか。仕事とリフレッシュとのバランスを真剣に考えてみる必要がある。「今、自分の職場で十分にリフレッシュできているだろうか」と。コメントの中には、
「職場で“リフレッシュ法”を口にすること自体がタブー」
「席を10分以上離れるときには、上司に許可を得る」
などというリフレッシュ感覚のない会社に勤務している方からのコメントがあった。また、「トイレで仮眠している」というものもあった。
このようなコメントは、現在の職場でリフレッシュが難しいということの現れだろう。当然のことながら、リフレッシュ休暇も制度として存在していても、取れないのが現状だ。
☆「リフレッシュ不足」がもたらすリスク
こうしたリフレッシュ不足は、慢性疲労を生む。慢性疲労は脳の活動を低下させる。仕事中の集中困難・注意力不足などになりやすい。それは、仕事上の安全を脅かす。事故につながりやすいのだ。リフレッシュ時間をきちんととらない建築現場では、事故が起こる。リフレッシュ時間がないことで注意不足になり、事故死することもあるのだ。また、思考力にも問題が出てくる。
「会社での会議でいいアイデアが浮かばず何も提案ができない」などという弊害も出てくるのである。
リフレッシュが不足すると、仕事に必要な能力が低下するばかりか、深刻な結果にもつながる。精神活動の低下だ。やがて、
「何もする気がなくなってくる」
「何をしても楽しいと思えなくなってくる」
「眠れない」
など、徐々に生きる気力を喪失してくるのだ。結果的には、うつ病になる。そして「過労自殺」につながってくるのだ。
また、リフレッシュできないことが、心臓血管系に深刻な影響を与え、突然死につながることもある。最も恐ろしいことは、リフレッシュ時間のないまま仕事をしているうちに、休憩をとる必要のない気分になってくることだ。ハイテンションな状態になり、疲れを感じない体質に変化してしまう。これを「燃え尽き現象」というのだが、本人はそのことにまったく気付かない。
燃え尽きた上司がいると、部下が休憩をしていることが理解できない。つまり、殺人上司に変質してしまっているのだ。職場に燃え尽きた人間が多くいると、職場で休憩をとることなど考えられなくなってくるのだ。つまり、まったくリフレッシュ感覚のない職場が出てくる。
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