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シゴトの風景

第92回「ゲイの生きる道」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2019年11月7日)

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「ゲイであることを隠そうと思ったことは、一度もありません」

 赤川智さん(仮名・30歳)は、これまで働いてきた職場でセクシャルマイノリティーであることを常にオープンにしてきた。
「オープンといっても、自分の場合は口調や仕草が女性的なところもあって、あえて言わなくても周囲が察してくれることが多くて(笑)。聞かれたら答えるようにしていますが、大体は自然とゲイであることが知れ渡っていますね」

 

 

 そう話してくれる赤川さんだが、中高生時代は男子校という規律重視の環境から、ゲイであることを周囲に知られるのを恐れ、自分を押し殺してきたという。そんな彼が大きく変わったのは、20歳のときのことだった。
「たまたま家族にカミングアウトしたのですが、幸いにも受け入れてくれて。親が周りに何と思われても気にするなと言ってくれたんです。それ以降、隠すことはなくなりました」

 

 

 

 

 誰にも想いを打ち明けられずに苦しんだ自分自身を、少しでも認めてあげたい。そういった気持ちも、堂々と胸を張って生きていく原動力となった。ちなみに、赤川さんがゲイであることを知った職場の反応は、さまざまだったという。
「真剣に受け止めてくれる人や、逆に全く気にしない人など、リアクションは人それぞれ。ただ、どれも好意的な反応ばかりで、カミングアウトしたことで人間関係が悪くなったことは特にありません」

 

 

 赤川さんによると、素をさらけ出すことは職場での働きやすさにもつながっているのだとか。
「自分を隠す必要がないので、精神的に楽です。周りが配慮してくれるので、聞かれがちな私生活の質問をされにくいのもメリット。ストレスフリーで、仕事に集中することができます」

 

 

 そんな赤川さんが、セクシャルマイノリティーに対する社会の変化を肌で感じた出来事がある。20代の後半、ある企業の販売職として働いていたときのことだ。
「その会社は外資系ということもあって、多様性を受け入れる風土が根づいていました。社内規定にも、『セクシャルマイノリティーに対する差別的な発言や行動は禁止』と明記されており、初めて組織単位で自分の存在を認められたと実感できたのです」

 

 

 とはいえ、まだまだ理解が進んでいない企業も少なくない。そこで、職場でセクシャルマイノリティーの方と接する際に気をつけてもらいたいことについて聞いてみた。
「別に優遇してほしいという気持ちはありません。他の人と同じように、フラットに接してもらえるとうれしいです。気を使われすぎると、かえってストレスになることもありますからね」

 

>>>次ページに続く

 

 

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