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労働ニュースに思うこと

新型コロナウイルスを知る〜企業がすべきこと、考えておくこと〜

個人の働き方や企業の人事労務、行政の労働施策など、労働に関するニュースを取り上げ、課題の解説や考察、所感などをつづります。(2020年3月5日)

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 現在世界で話題の的となっている新型コロナウイルス、日本でもニュースで取り上げられない日はありません。中国での致死性の高さや広がり方、そして「新型」とついていることから、瞬く間にマスクは売り切れ、病院の消毒液が盗まれる事態も起きました。まだ小さな赤ちゃんがいる友人は「アルコールが含まれていない赤ちゃん用おしりふきまで枯渇していておかしい」と嘆いています。イベントの中止や旅客減少から、経済への打撃も現れています。

 

 まずは状況の理解と敵を知ることが大切と考え、これに係る基本情報の収集と、今回の騒動が収まった後を考慮した企業の動きについて思うことをまとめました。

 

 

風邪の原因ウイルス

 

 新型コロナウイルス感染症の初期症状は、風邪に似ていると言われています。では、風邪とはどういった病気なのでしょうか。多くの人が「風邪をひいた」というときの風邪は、急性上気道炎や感冒といった「かぜ症候群」とよばれるものです。原因がウイルス性のものが9割とされています。体がだるい、寒気がする、くしゃみが出る、頭が痛い、のどが痛い、熱が高い、鼻水が止まらない、鼻が詰まる等の症状があります。たいていは1週間程度で治るものですが、体調や持病によって気管支炎、肺炎などに移行する場合もあります。風邪は万病のもとと言われる所以です。

 

 原因となるウイルスは様々で、ライノウイルスやインフルエンザウイルス、RSウイルス、そしてコロナウイルスによるものが多いとされています。抗生物質は細菌への効果が期待されるものですが、ウイルスには効きません。季節性インフルエンザには抗ウイルス薬がありますが、抗ウイルス薬は現在数種類しかありません。

 

※参考:インフルエンザの休みは、休業手当が必要?(マンガ・ワーママ人事課長キノコさん)

 

 

 

 

 

人に感染するコロナウイルス

 

 コロナウイルスは、7種類が人に感染するものとして知られています(2020年2月末現在)。2002年に確認されたSARS-CoV(重症性急性呼吸器症候群コロナウイルス)と、2012年に発見されたMARS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)も、コロナウイルスにあたります。

 

 2020年2月現在、全世界で急速に広がりを見せているSARS-CoV-2(2019-nCoV)(新型コロナウイルス)も、人に感染するものです。SARS-CoV-2が原因で起きる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状は、発熱やせき・けん怠感といった「かぜ症候群」にあたるため、判断がつきにくく、現在はPCR検査で判別しています。2月28日12:00現在の確認状況では、感染が確認された方のうち50代が40件(22.2%)、60代が39件(21.7%)、70代が29件(16.1%)の順で多くなっています。日本では2月1日に「指定感染症」「検疫感染症」に指定されました。

 

 

肺炎は死因第5位

 

 新型コロナウイルスへの感染が確認されても、今のところ多く(80%程度)が軽症での報告です。無症状でも感染が確認された方もいらっしゃいます。症状が軽い場合は特に治療の必要はないといわれています。ただし、新型コロナウイルスが恐れられている理由に、伝染性の高さと肺炎合併頻度の高さが挙げられます。肺炎は最悪死に至ることもあることもあり、高齢の方や基礎疾患を抱える方では特にリスクが高いとされています。2018年の人口動態統計では、日本人の死因第5位が肺炎です。年間約9.5万人が、肺炎が原因で亡くなっています。

 

 

>>>次ページにつづく

・国の方針は?
・政府の施策・取り組み
・企業の対応は様々
・想定外に備える企業
・休めない人・休みたくない人
・「自分は大丈夫」という恐ろしさ
・新型コロナに関する情報

 

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●文/関 夏海(せき なつみ)
2014年、株式会社アイデム入社。データリサーチチーム所属。賃金に関する統計・分析を担当。WEBサイトで発信している労働関連ニュースの原稿作成なども行っている。

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