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【企業に聞く】人が活きる組織

株式会社ルバート/全スタッフが“子育てママ” 働きやすさと働きがいのバランスを目指して

やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。(2020年3月26日)

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ホームページ/ https://www.rubato.co.jp/

 

 株式会社ルバートは未就学児を持つママと、地域のショップや企業をつなぐリアルマーケティングイベント『ママハピEXPO』やWEBプロモーション事業などを運営している。全11名の従業員のうち、代表取締役の谷平優美さんを含む10名が時短勤務の子育てママというユニークな存在だ。こうした構成メンバーでビジネスを成立させるために数々の工夫を重ねている。その取り組みについて、谷平さんに伺った。

 

 

―創業の経緯からお教えください。

 

 私は大学を卒業後、2社の大手人材サービス会社で新規事業の立ち上げやWEB企画、マーケティング、法人営業などに従事しました。28歳で退職し、妊娠・出産後に仕事を再開しようと保育園を探したところ、待機児童となってしまった上に、入れた認証保育園の保育料が割に合わずアルバイトと併用してフリーで活動を始めることになりました。人材業界は女性管理職が多いこともあって、それまで性差というものをあまり感じたことはありませんでした。

 

 ところが出産した途端に「育児や家事は女性がやるもの」という昭和的価値観の表れのような、子育てインフラの未発達にぶち当たり、初めて社会的弱者としての女性という立場を実感しました。日本の女性の就業環境の遅れに驚き、その違和感を社会に発信したいとの思いが募り、活動を始めようと考えたことが創業のきっかけとなりました。

 

 当初は地域の市民団体として、子育てに行き詰まっていたり、孤独感を抱いているママや、自分の経験を生かしてまた社会で活躍したいといったママを支援しようと、思いに共感いただいた地域の幼児教室や教育関連企業などの協賛をいただいてセミナーなどを行っていました。都市部より郊外はさらに女性がやりがいある仕事で就業し続けるインフラが弱い。しっかりした事業体にして、より多くの声を集め、発信力を高める必要があると腹を決め、法人化することにしたのです。幸い、経営者である夫が「役員として入る」と言ってくれたことも支えになりました。

 

 

ショッピングモールで開催したイベントの様子

 

 

―ご主人以外、時短勤務の子育てママという構成になった経緯とは?

 

 当初はフルタイム正社員1〜2名と業務委託の在宅スタッフという形でスタートしました。しかし、正社員スタッフがカバーしなければならない領域が広く、負荷が高いことで、うまく定着しませんでした。それで私がカバーしなければならなくなり、第2子出産とも重なり、育児や家事との両立に悩みました。既存のやり方では時間的にもコスト的にも厳しいと。

 

 そんなころ、採用面談にくるママたちには「扶養控除される年収103万円の範囲内で働きたいけれど、単純な仕事ばかりでやりがいのありそうで両立可能な仕事がない」とおっしゃる人が結構いたんです。私自身、出産後に仕事を探したときに、自分のしたいものがなくて起業したので、とても共感しました。

 

 世の中にそういう子育てママが多いなら、働きやすさと働きがいのバランスを取った職場を提供できればいいのではないか、とひらめきました。“子育てに無理を来さず、やりがいある仕事で適度に稼ぎたい”優秀なママ層を“パワーパート”と名付け、スタッフとして活用することにしたのです。

 

 

>>>次ページに続く
・全員が時短スタッフであることのハードル
・“やりがい”の点での工夫
・子育てママ集団という点で配慮していること
・今後の事業の方向性について

 

 

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