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感情をコントロールする方法/笠原彰

第16回「ライフスキルを身につける〜野村克也監督語録に学ぶ(4)〜」

メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年7月2日)

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 今回は、野村監督語録5つのキーワード「プロセス、根拠、他者志向、ライフスキル、恥」(図1)から、ライフスキルについて、紹介したいと思います。

 

■図1. 5つのキーワード

 

 

4.ライフスキル

 

<野村監督語録>
・ミーティングでは、直接野球とは関係のない話もした。「人間とは何か」「プロとは何か」「生きるとは何か」。こうした哲学めいたことを考えさせることで、「人として」「社会人として」の力が伸びる。野球人もひとりの社会人だ。人としての成長がなければ、野球選手としても成長しない。それに選手生命を終えた時、他の世界で通用しない人間にはなってほしくなかったからだ。

 

・選手たちに野球を離れて人間学のような話をしたのは「野球だけの人間になってほしくない」という思いもあった。プロ野球選手は30代後半にはほぼ引退する。だからこそ結果を出して選手生活を駆け抜けてほしいし、引退後も活躍できるような人間になってほしかったからね。

 

 ライフスキルとは、「日常生活で生じるさまざまな問題に対して、効果的に対処するために必要な能力」であり、精神的健康を維持し、充実した生活を送るために重要な能力とされています(嘉瀬 他,2016a)。川畑(2009)は、ライフスキルが、

 

1.獲得可能な能力であること
2.幅広い問題に適用可能な一般的で基礎的な能力であること
3.心理的スキルであること

 

を強調しています。Papacharisis et al.(2005)は、ライフスキルの向上によって、競技のパフォーマンスも向上すると指摘しています。島本ら(2013)は、アスリートに求められるライフスキルを10項目抽出しています。これらのライフスキルは、ビジネスマンにも共通すると私は考えています。

 

■アスリートに求められるライフスキル10項目と具体例(島本ら,2013)
1.ストレスマネジメント/1人で解決できない問題は、誰かに相談する。
2.目標設定目標を考えるだけでなく、紙に書く。
3.考える力/成功や失敗の原因を分析する。
4.感謝する心ありがとうと言葉にして伝える。
5.コミュニケーション/誰とでもコミュニケーションをとれる。

 

6.礼儀感情的な言葉や態度を使わない。
7.最善の努力/辛抱強く努力する。
8.責任ある行動/失敗から得た教訓を活かしている。
9.謙虚な心過去の栄光にとらわれない。
10.体調管理栄養を考えて食事をしている。

 

 

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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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