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シゴトの風景

第101回「海外で働くということ」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年8月6日)

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「今の職場で働き始めて5年ほどですが、友人と呼べる人は1人もいません」

 

 そう語る下田このりさん(仮名・40歳)は、香港にある日本の金融機関の現地法人で働いている。香港出身のパートナーと日本で出会い、結婚を機に香港へ移住。子育てが一段落したタイミングで、現地で働き始めた。

「日本にいた頃は化粧品の販売員だったので、金融の知識はゼロ。しかも、語学スキルが高かったわけではありません。にもかかわらず、正社員として雇ってもらえたことに驚きました」

 

 ただ入社してすぐ、戸惑いを覚えたという。バックオフィス部門でコンプライアンス関連の業務に携わることになったものの、新人へのフォローがまったくなかったのだ。
「新人であろうがなかろうが、任された仕事はできて当たり前という世界。受け身でいたら、誰も仕事を教えてくれません。ですから、自ら主体的にアクションを起こし、分からないことを1つずつつぶしていきました」

 

 

 

 

 日本とのカルチャーの違いを強く感じたのは、香港の人たちの自己主張の強さに触れたとき。臆することなく、経営陣に昇格や昇給のアピールをしている姿を見て驚いたという。
「そのわりに、言われたこと以上のことをやろうとしない人が多くて…。上司から仕事について指摘された若手が、『言われてないからやってません』と言い返しているのを見たときは、『私にはまねできない』と思いました」

 

 平気で遅刻してくる人が多いのも、驚いたことの1つ。しかも悪びれもせず、デスクで朝食を摂りはじめる人が少なくない。
「私の会社だけかもしれませんが、オフィスで朝ごはんを食べる人が多いんです。上司に分からないことを質問しようと声をかけたら、『食事の後にして!』と怒られたことがありました」

 

 また、日本と違って香港はリストラが当たり前の世界。「○○さんはもうクビにしようか」などという会話が、職場で普通に飛び交うという。
「そのせいか、リストラされることに対して、日本ほどネガティブなイメージがない感じです。プライベートの友だちも、『旦那がリストラされちゃった』とあけっぴろげに教えてくれました」

 

 日本との考え方や文化の違いに戸惑うことが多いものの、下田さんは今の会社にそれほど不満を感じていない。
「日本で働いていた頃のように、周囲の顔色をうかがったり、本音と建前を使い分けたりしなくていいのですごく楽。職場の人と仕事以外の付き合いはほとんどなく、イヤイヤ飲み会に参加して上司のご機嫌をとる必要もないんです」

 

 

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