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シゴトの風景

第103回「72歳保育士の仕事観」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年10月8日)

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「まだまだ体は元気。80代になるまで仕事を続けたいと思っています」
 そう語る荻原佳子さん(仮名・72歳)は、現役の保育士。今から約40年前、専業主婦だったときに一念発起して、保育士の資格を取得した。

 

「3人の子供に手がかからなくなり、新しいことに挑戦してみたくなったんです。とはいえ、学生結婚だったので社会で働いた経験はありませんでした。いろいろ考えた結果、保育士なら子育て経験を活かして働けるかなと思い、この世界に飛び込むことにしたのです」

 

 以来、ずっと今の保育園に勤務。0歳児から5歳児まで、これまでに数えきれない子供たちの保育に携わってきた。
「子供たちの成長を、間近で見られるのが一番のやりがいです。特に乳幼児の場合、寝返りを打てるようになった、1人で座れるようになったなど、初めての瞬間に立ち会える機会がいっぱい。何十年経験しても、子供たちの成長に役立てる喜びは変わりません。毎年、卒園式の日はうれしさと寂しさで涙ぐんでしまいます」

 

 

 

 

 子供たちのかわいさは、いつの時代でも変わらない。ただ、長年仕事を続けるなかで、大きな変化を感じることがあるという。
「まず、昔とは保護者の感覚が違います。お迎えが遅れるのに事前に連絡をしてこない、保育園が貸し出した服を返さない、高熱の子供を平気で預けようとするなど、これまでの常識では考えられない言動をとる方が増えた印象です。『学芸会での自分の子供の役が気に入らないから、変えてほしい』と言われたときには、とてもびっくりしました」

 

 また、保育士にも変化が。ちょっと注意をしたら「パワハラ」と言われたり、すぐに辞めてしまったりと、マネジメントが難しくなっている。
「若い保育士は何かとドライなので、少し寂しさを感じるときがあります。事務仕事が終わっていないにもかかわらず、定時になると平気で帰ってしまう若手もいます。私が若かったころには、考えられなかったことがいろいろあります」

 

 今どきの保護者や保育士にジェネレーションギャップを感じることはあるものの、体力的にはまったく不安を感じていない荻原さん。オフの日は趣味のゴルフを楽しむなど、自分が70代であることを忘れるほど身も心も元気だという。では、70代でも仕事を続けるメリットは何なのだろうか。

 

「一番は、生活に張りがあること。夫はすでにリタイアしているのですが、毎日漫然と過ごしている姿を見ると、日々やることがあることのありがたさを感じます。働いて収入を得ている、というのも大きいです。『自分の足で立って、生きている』という実感があるので、心身共に若々しくいられます。金銭面で、子供たちに頼ることなく生活できるのもメリットです」

 

 

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