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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2021年11月22日)
「仕事ができない人って腹が立つだけじゃなくて、ホントに困りますよね。なるべく関わりたくはないですが、そうもいきません。放っておくととんでもないことをしでかして、社内ばかりかクライアントにも迷惑がかかってしまうので、常にチェックしておかないといけなくて」
そう語る秋山広樹さん(仮名・36歳)は、IT企業の営業として、さまざまな業界に向けてシステム開発の提案を行っている。
具体的な仕事の流れは、クライアントの元を訪ねてニーズをヒアリングし、社内のエンジニアとやりとりをしながらベストなシステムを提案していくというもの。ところが、同業他社から転職してきた後輩Aが、とにかく仕事ができないという。
「大手との取引実績が豊富、という触れ込みで営業部に入ってきたんですが、ホントかよ、って感じです。とにかく仕事が遅いし、依頼したことをちゃんとやってくれないんです。スケジューリングもぐだぐだなので、何1つ任せられなくて…。やることがずれているのを指摘したところ、『俺のやり方はこうなんだよ』って逆ギレされる始末です」
後輩Aが「前社時代から付き合いのあるクライアントだから」というので任せた仕事でも、とんでもないことをしでかしてくれた。
「エンジニア側にスケジュールを相談せずに、勝手にあるシステムを導入する期日を決めてきちゃったんですよ。それがまた、とんでもない無茶スケジュール。すぐにエンジニアと相談してからAと一緒に先方に出向き、平謝りして納期を延ばしてもらいました。それでも無理のあるスケジュールだったので、協力会社にも頼み込むはめになったんです」
秋山さんが注意しても、まったく悪びれる様子がない後輩A。それどころか、悪いのはエンジニアで自分ではない、と譲らなかったのだ。
「それ以上責めても平行線になってしまって、話が進まないんですよね。それに、仕事の進捗状況をAに確認しても信用ならない。ですから最近では怪しいなと思ったら、Aではなくクライアントに状況を聞くようになりました」
だが、困ったことに仕事ができないのは後輩Aだけではなかった。Aを採用した直属の上司も、いわゆる「仕事ができない人」だという。
「上にペコペコ、下には威張り散らすという典型的なタイプです。仕事ぶりはかなりザルで、ミスをしては部下のせいにします。なので、その上司が手に余るような案件を抱えていたら『僕がやります!』と仕事を引き取ることにしています」
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