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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2022年2月3日)
「毎日、見知らぬお宅を訪問しては追い払われることの繰り返し。やっと玄関を開けてもらえたと思ったら、若い頃の自慢話を延々とされ、家族のグチを2時間も聞かされて、正直『いったい何をやってるんだろう?』と自問自答してしまうときがあります」
そう振り返るのは土地オーナーに向けて、アパートの賃貸経営を提案する営業に携わっている宮澤瑛太さん(32歳)だ。
ときに数億円の商談に発展する仕事ということもあって、成約に至るまでの道のりはとても厳しい。オーナーのもとに10年ほど通い詰めて、ようやく契約に至ったという先輩もいるという。
「とにかく1年間は頑張ろう、と思ってこの世界に飛び込みましたが、まったく成果が出なかったですね。ところが2年目に入ったとたんに、ポンと初契約が取れて。そこからは半年に1件、今では2ヵ月に1件くらいのペースで、コンスタントに成果が出せるようになりました」
宮澤さんによると、大切な資産を最大限に活用し、賃貸住宅を建てて家賃収入を得られた土地オーナーから感謝されるのがやりがいだという。
「相続税・所得税対策にもなるため、オーナーさんご家族の人生に、長年にわたって貢献できます。契約が取れたときの達成感に加えて、建物が完成して『ありがとう』と感謝されると、それまでの苦労が吹き飛ぶんですよ」
こうした仕事のやりがい以外にも、モチベーションを保つためのご褒美が用意されていると宮澤さん。
「まず単純ですが、契約を取れば取るほどガッポリ稼げます。社歴や経験に関係なく、年2件の契約を獲得すれば、年収1000万円超も夢ではありません。ちなみに私は、入社4年目で年収2000万円を超えました。頑張りが収入に直結するので、断られ続けても『もう1軒訪問しよう!』という気持ちになるのです」
けれども、なかなか成果が出ないときには「この仕事に向いていないのでは…」と絶望的な気分になるという。宮澤さんはこれまで、多くの同僚が重圧に耐えきれず辞めていくのを見てきた。
「先が見えないと不安になるので、『1週間で100件アタックできればゲームクリア』などと、細かい目標を設定してゲーム感覚で仕事に取り組むようにしています。また、苦しいときは初契約いただいたオーナーさんを訪ねるのも有効。初心に戻って、再び頑張ろうと思えるんです。同じツライ思いをしてきた先輩や、上司の言葉も大きな励みに。特に、百戦錬磨の支店長のアドバイスに従うと、ちゃんと結果が出るのには驚きです」
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