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しごとごはん/中野ヤスコ(管理栄養士・調理師)

甘い飲み物、太らない量なら問題ないの?

働く人の体やメンタルの不調を改善したり、健康を維持するための食事やレシピなどを紹介します。(2022年3月3日)

 ソフトドリンクを飲む頻度が、肥満の発生に及ぼす影響について調べた海外の研究がいくつかあります。どの研究をみても確かに「甘いドリンクを飲み続けると、そのカロリーにより肥満を招く」といわれています。

 

 では、太らない量なら飲んでもいいのでしょうか。『佐々木敏の栄養データはこう読む【第2版】』(佐々木敏著/P156-164/女子栄養大学出版部)に、日本の女子大生3,931人を対象に、過去1カ月間のソフトドリンクの摂取量と食習慣全体を調べた研究について記載があります。「ソフトドリンクの摂取量が多い人ほど、油脂類と菓子の摂取量が多く、しっかりと食べてほしい“魚介類、果物、牛乳・乳製品、野菜、大豆製品の摂取量が少ない”」ことが分かりました。

 

 栄養素に置き換えると、たんぱく質、カリウム、カルシウム、食物繊維が少ないことになります。

 

 

 

 

1日1回以上か、未満か

 

 この結果から“ソフトドリンクの摂取量が多いほど、バランスのよい食事をとれていない”ことが想像できます。このような食生活が長く続けば、肥満だけでなく骨粗しょう症や脂質異常症など、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。人工甘味料などで調整したカロリーフリーの飲み物も基本的には同じことでしょう。

 

 さらに注目すべきは“ソフトドリンクを飲む頻度が増えるほど肥満になる確率が高くなる“のではなく、「“1日1回以上か未満か”が境目になっている」という研究結果があることです。飲みすぎはあらゆる病気のもとになりますから、長い目で見れば肥満よりももっと心配です。甘い飲み物を飲みすぎる怖さは、「太ること」よりも「きちんとした食事をとるという基本的習慣」を奪ってしまうことにあります。

 

 

成長期の食習慣が味覚を作る

 

 私は、乳幼児や学童期の食育活動、アスリートのスポーツ食育活動を長年行っています。成長期の食習慣が味覚を作り、胃腸を育て、自ら自分に必要な栄養を獲得する力を育てていきます。それが学童期までにできていない子は、「背を伸ばしたい」「体を大きくしたい」と思ってスポーツを頑張る中高生になったとき、食改善を試みてもなかなか思い通りにいきません。

 

 幼いときについた習慣は、大人になってもなかなか変えられません。それが原因で、心身の病気を招いてしまう例を本当に多く見てきました。ソフトドリンクを禁止する必要はないですが、下記の3点に気をつけるようにしてください。

 

・家の冷蔵庫に常備しない
・毎日は飲まない
・空腹時に飲まない(血糖値の急激な上昇で脳に一時的な満足を与えてしまいます)

 

 繰り返しになりますが、問題は「甘い飲み物を日常的に飲む習慣があると、摂るべき栄養素が摂取しにくくなること」です。「ごほうび」「お楽しみ」という位置づけで、甘い飲み物を楽しむことにしましょう!

 

 

 

★【簡単レシピ】プルーンソース(10人分程度)

ミネラルたっぷりで、焼いた豚肉や鶏肉にとても合います。野菜をたっぷり添えてください。1人分ずつラップで包んで冷凍しておくと、大変重宝します。ぜひお試しください。

 

<材料>
玉ねぎ100g、ドライプルーン(種なし)適量、砂糖40g、みりん80g、しょうゆ60g

 

<作り方>
(1)玉ねぎをスライスし、耐熱皿に広げてラップをして800Wで1分半加熱する
(2)ドライプルーン(種なし)を粗く刻む
(3)鍋に材料(砂糖40g、みりん80g、しょうゆ60g)を入れて、たまに混ぜながらとろみがつくまで中火で煮つめる
(4)粗熱が取れたらミキサーで攪拌する

 

 

 

 


●文/中野ヤスコ
管理栄養士・調理師、公認スポーツ栄養士、NR・サプリメントアドバイザー(日本臨床栄養協会)、株式会社食の学び舎くるみ代表取締役
東京家政大学家政学部栄養学科管理栄養士専攻卒。食品会社、特養老人ホーム勤務などを経て、2008年フリーランスの管理栄養士として独立。ジュニアからトップアスリートの栄養サポート、料理教室の企画運営、メニュー開発、調理指導、講演、執筆など、食に関わるさまざまな活動を行っている。静岡県藤枝市内で健康食堂「くるみキッチンプラス+」を運営。
https://www.shokunomanabiya-kurumi.com/profiles/

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