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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2022年3月3日)
「あくまで個人的な意見ですが、フリーランスのクリエイターはベテランになると、扱いづらくなる傾向にあります。私のまわりには年をとって仕事がなくなり、廃業していくライターさんやカメラマンさんが多いのですが、分かるような気がしました」
広告制作会社でディレクターとして20年以上働いている戸田智男さん(42歳)は、自身もベテランとして多くのクリエイターを見てきたからこそ、気づいたことがあるという。
年齢とともに煙たがられるタイプとして多いと感じたのは、若手時代にはあったはずの謙虚さがなくなってしまった人。企画のことからギャランティのことまで、図々しく自分の意見をゴリ押ししてくるライターやカメラマンに、戸田さんはうんざりしている。
「長年この世界で実績を重ねてきたという自信や自負がそうさせているのか、こちらの立場や気持ちを考えずにズケズケ言ってくる方には、次第に仕事を依頼しなくなりました。新人時代から一緒に頑張ってきたカメラマンさんに、『こんな金額じゃ無理だ』とネチネチ言われて以来、二度と仕事を発注していません」
しかもベテランになると、依頼者側のディレクターが年下というケースが多くなる。業界の大先輩というポジションが災いして、煙たがられる人になってしまうライターやカメラマンもいるという。
「若手ディレクターから評判が悪いのは、求めていないアドバイスをしてくる人。本人は親切のつもりなのかもしれませんが、『オレが若い頃は…』といった自慢話を絡めた助言はみんな嫌がります。以前、新人ディレクターがベテランライターさんから『オレが〇〇ちゃんを育ててやるよ!』と言われたらしく、ドン引きしていました」
世の中のデジタル化が進むにつれ、ビジネス上のコミュニケーションのあり方も大きく変わった。そんななか、ことあるごとに電話をしてくるベテランも、デジタルネイティブの若手ディレクターたちから評判が悪い。
「特に煙たがられているのは、急ぎの用事ではないのにすぐ電話してくる人。私が若手だった頃と違って、仕事の依頼でさえメールやLINEでするのが当たり前の今、時代の変化に疎いベテランは生き残るのが難しいと感じています」
また、ライフステージが変化したことで、変わってしまったクリエイターもいる。仕事で会うたびに、子供の写真を見せてきたり、子供の話をしてきたり。独身生活を楽しんでいる戸田さんは、興味のない話題に付き合わされるのがしんどいという。
「独身時代から知っているライターさんが溺愛モードに豹変したのには驚きましたね。『ウチの子、かわいいでしょ』と写真を見せられても、『そうですね』と言うしかありません…」
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