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人材育成のツボ

「社風」を鍛える共通言語

アイデム人と仕事研究所の研修部門の所員が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。

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 お客さまの会社を訪問した際、「なんか良い雰囲気だな」、「とても明るく前向きな職場だな」、あるいは「重く疲れているな」、「ちょっと暗い」など、そこに流れている空気のようなものを感じ取ってしまうことはないでしょうか。これは「社風」による違いです。

 「社風」とは、会社の枠組みや社名がつくっているのではありません。働いている一人ひとりが職場や組織の「雰囲気」をつくり、その集約が「社風」をつくりだしているのです。

 では、社風はどのようにつくり上げていけばいいのでしょうか。
 社風とは、その会社の文化です。文化の違いは、現実では言葉の違いとなって現れてきます。ですから、ここでは「言葉」に注目したいと思います。すると、答えは難しくありません。会社の中の「言葉」を鍛えればいいのです。強靱な社内共通言語を創り出すことです。すると社風も鍛えられていきます。



「言葉」を鍛える、「社風」を鍛える

 「社風」を鍛えるには、効果的な言葉が、鍛え上げられた状態で社内にシェアされることです。強靱な言葉がシェアされれば、「社風」がその分だけ鍛え上げられ、強靱な組織になります。反対に、脆弱な言葉がシェアされれば、社風は脆弱なものへと退廃していきます。


 例えば、「会社」「社員」「仕事」という言葉。この重要な3つの言葉は、組織の中で各人が異なる意味で使っていることの方が多いでしょう。言葉がそれぞれ違う意味で認識されていると、会社を脆弱なものにしてしまいます。なぜなら、言葉の意味をシェアしていなければ、一人ひとりが違う方向を向いて、行動してしまうからです。

 社風を鍛え直すには、言葉の意味を定義し直すことが重要です。会社として言葉を正しく定義し、社員一人ひとりがそれを理解して使うのです。正しい実践を繰り返すことによって、言葉は身に付き、習慣化されるようになります。すると、会社は見違えるように強靱なものへと変わっていきます。強靱な言葉が、強靱な社風を創り出していくのです。

 「言葉」を鍛えるとは、「言葉」を正しく知り、正しく使用し、そして正しく実践することです。ただ単に、「“会社”とはこういうことなのだ」「“社員”とはこういうものなのだ」などと繰り返し説明しても、効果は見られません。言葉を鍛えるには、実践が不可欠です。実践して、はじめて言葉は習慣化し、身に付いて、命あるものとして躍動を開始するのです。

 言葉の持つパワーは、社風を鍛え上げていくのです。 例えば、非常に重要な言葉のひとつ、「自責化」について考えていきましょう。対する言葉は「他責化」です。
 職場で問題が発生したとしましょう。何人かの人たちが集まり、そして議論が始まります。

 「何々が悪い、だからこんな問題が発生するのだ」といった具合に、原因が追及されていきます。それはそれで良いのですが、もし「何々が悪い」の状態のままで終わってしまったらどうなるでしょう。問題解決に至ることはありません。こんな状態を「他責化」と呼びます。

 「自分たちではどうしようもない」と感じてしまいがちな問題にぶつかったときに、「他責化」は発生します。あるいは、問題があまりにも大きすぎる場合などもそうです。こんなときにはたいていの場合、そこで議論がストップしてしまいます。他責化の状態のまま問題がおざなりになり、根本的な原因は解決されないまま、一時的でその場限りの対処が取られ、「しかたない、まあ良いか」で終わってしまいます。そしていつしか、職場の中は混乱と不機能が積もり積もった混沌の中に陥っていきます。


>>>次ページに続く

 

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●文/波多野雅彦(はたのまさひこ)
アイデム人と仕事研究所 教育・研修企画/営業担当
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて、経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、アイデム人と仕事研究所にて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。

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