サイボウズ株式会社/100人100通りのワークスタイルの実現で個人の能力を高め、組織力を上げる
グループウェアの開発、販売において国内シェアNo.1のサイボウズ株式会社は、個人の志向やライフスタイルに合わせたさまざまな制度や働き方を設けています。
グループウェアとは、企業や組織内の情報共有やコミュニケーションを支援するソフトのことである。スケジュール共有や会議室を押さえる設備予約、掲示板やファイル共有など、グループウェアが備える機能はさまざまな業務改善につながり、導入している企業は少なくない。
グループウェアの開発、販売において国内シェアNo.1のサイボウズ株式会社は、個人の志向やライフスタイルに合わせたさまざまな制度や働き方を設けている。選択型人事制度、在宅勤務制度、育児介護休暇制度、クラブ活動支援制度、育自分休暇制度など多種多様だ。同社の事業支援本部長、中根弓佳さんは言う。
「人事部のミッションは、サイボウズの理想に共感してくれる人物が、より多くの人が、より成長し、より長く働ける環境を作ることです。もう少し踏み込んで言えば、サイボウズでなくても働けるような選択肢がたくさんある方が、当社の理想に共感し、私たちと一緒に仕事をしていただけるようになることが理想です」
事業支援本部長 中根弓佳さん(社内のカフェで撮影)
アクション5+1で成長
同社は、「チームあるところ サイボウズあり」というスローガンを掲げている。さまざまな制度を用意したり、多様な働き方を推奨しているのは、グループウェアの普及を推進する自社の考えを体現することにつながっている。個人の働く環境が異なっていても、グループウェアを活用すればチームで仕事ができる。そのことを自社が率先して示せるからだ。
チームで仕事をするということは1人で仕事をすることと違う。一番大事なのは信頼だという。そのためには何が必要か。サイボウズはそれを「スキルと覚悟」に分解して提示している。
「スキルには4つあります。それは、あくなき探究(問題を深く探求し、課題を設定する)、知識を増やす(役割を果たすために、必要な知識を身に付ける)、心を動かす(周囲の協力を得るためにコミュニケーションを行い、相手の行動を引き起こす)、不屈の心体(任された役割をやめずに取り組み続ける)です。覚悟は理想への共感。いかにサイボウズの理想に共感し、それに対して自分のリソースをコミットするかというものです。4つのスキルと覚悟を合わせて“アクション5”と呼んでいます。これらが上がることで、信頼度は高まり、チームの成績や評価も上がるという考え方です」
信頼の前提になるのが、「公明正大であること」だ。うそをつかない、隠しごとをしないということは、チームで仕事をするためにとても大切なことである。
「アクション5にこれを合わせて、“アクション5+1”ということになります。会社の理念に共感した個人がアクション5+1を意識し、高めていくことができれば、会社の成長につながると考えています」
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●サイボウズ株式会社
所在地/東京都文京区後楽1-4-14 後楽森ビル12F
創立/1997年8月
従業員数/478人(連結うち派遣社員69人含む。2013年12月末)
資本金/6億1,381万円(2013年12月末時点)
業績/売上51.9億円(2013年12月) 経常利益2.6億円(連結)
事業内容/インターネット、イントラネット用ソフトウェアの開発、販売
ホームページ/ http://cybozu.co.jp/
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