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シゴトの風景

第30回「なでしこ部署のマネジャー」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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「会社全体で見れば、圧倒的に男性の割合が多いです。その中で、うちの課は特殊な位置づけにあります」
 大手の建設関連会社に勤務する高井良之さん(仮名・44歳)は、支社の営業課長になって5年になる。部下は15人いて、そのうち10人が20代の女性だ。課長就任当初、部下は6人で、そのうち女性は1人しかいなかった。


「女性が増えたのは、部署が再編成されたときからです。就任当初、私と同じ立場の課長がもう1人いて、それぞれ島に分かれていました。それが1つに統合されたのです。もう1つの島には女性が多く在籍していました」
 理由はもう1つあった。ここ数年、高井さんの部署には新卒の女性社員が毎年配属されるようになったことだ。


 高井さんの会社では、新卒社員の主な配属先は男性が営業、女性が事務というケースが一般的だった。しかし近年、男性よりも女性の採用が増えてきたことから、会社として女性活用に力を入れていた。その施策の1つとして、高井さんの部署に白羽の矢が立てられたのである。
「毎月数値目標はクリアし、売上も増えているので、会社の期待はあるのかもしれません。ずっと男性中心でやってきた会社ですから、女性の扱いが分からず、とりあえず様子を見るための配属先として適当なのではないでしょうか」


 女性を多く抱える部署のマネジャーとして、高井さんには心がけていることがある。自分の身だしなみに気をつかうことだ。
「もともと身だしなみには気をつけるほうでしたが、より意識するようにしました。クライアントへの同行を嫌がられないようにしたり、彼女たちが気軽に相談しやすいようにするためです」
 また、部下の質問にはその場で明確に答えるようにしたり、個別に部下から聞いた話は他言しないこと、満遍なく褒めることなどを自らに課している。部下に接するうちに、考えを変えたこともあったという。


「最初は、どの部下にも公平に接するようにしていました。でも、1年くらいたったとき、それは本当の公平さではないのではないか、と思うようになりました。というのは、私がどの部下に対しても同じように接していても、部下の態度は一人一人違うからです。思いや意見をぶつけてくる人もいれば、あまり関わらないようにしている人もいます。そこで部下の性格や特性を見て、対応するようにしました。ぶつかってくる部下に対しては、こっちも同じエネルギーでしっかり応えることが、公平なのではないかと思ったのです」



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●取材・文/三宅航太
アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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