「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

労働ニュースに思うこと

高まる地域別最低賃金の影響

日々、流れてくる、労働関連の多彩なニュース。本コラム欄では、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を、持ち回りで執筆します。

< 1 2 3 4 >
〈上昇を続ける地域別最低賃金〉

 先週、「地域別最低賃金」の改定額の答申が、全都道府県で出揃いました。全国加重平均額では18円の引き上げと、平成14年度以降では過去最大となり、ニュースでも大きく取り上げられました。地域別最低賃金額が一番高い東京都は907円、二番目に高い神奈川県は905円と、ついに900円の大台に乗る都県も出てきました(厚生労働省HP)。

 厚生労働省HPに掲載されている地域別最低賃金額と発効予定日は、まだ「確定」でない場合があります。答申後、各都道府県で所定の期間「異議申出」を受け付けますが、実際に異議の申出があった場合には、それについて再び審議が行われます。その後、額と発効日が正式に確定し、各都道府県が定めた日より発効、というスケジュールとなっています。

 地域別最低賃金額(全国加重平均)は、ここ数年連続して、2ケタの勢いで増加しています(図1)。働く側にとってみれば、時給が上がることは嬉しいことですが、企業側はそうも言っていられません。特に、地域別最低賃金額付近で時給を設定している企業では、毎年毎年、地域別最低賃金が引き上げられるたびに自社の時給を引き上げざるを得なくなり、その負担は相当大きなものだと想像します。一部の企業からは「死活問題」という声も聞かれるようです。





〈募集時時給への影響は〉


 では、実際に、地域別最低賃金の引き上げはどのくらいの影響を与えるのでしょうか。当社で作成している「募集時賃金データ」を用い、影響を試算しました。

 この「募集時賃金データ」は、当社が発行している求人広告『しごと情報アイデム』『ジョブアイデム』に記載された「募集時賃金」を集計したものです(毎月2発行分が対象)。平成27年1月から5月までに掲載された広告のうち、どのくらいの広告が、平成27年度の地域別最低賃金(予定)額を下回っているかを見てみました。1月から5月の募集時賃金額が、平成27年度の地域別最低賃金(予定)額を下回っている場合には、今後、地域別最低賃金が引き上げられると、募集時賃金も引き上げざるを得なくなります。そのため、影響の程度を推測できると考えられます。


※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です。




●文/菊地敦子(きくち あつこ)

アイデム人と仕事研究所/社会保険労務士
大学卒業後、メーカーにて営業事務職に従事。在職中に社会保険労務士試験に合格。2014年株式会社アイデム入社。顧客・社内啓発向け労働関連法規の解説、企業、労働者に対するアンケート調査に従事している。
< 1 2 3 4 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

マネジャーの仕事/田中和彦

[第36回「部下からナメられないようになるためには?」]
人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[無期転換権発生前の雇止めの有効性〜N事件(東京高裁令和4.11.1判決、労判1281号5頁)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[年収の壁・支援強化パッケージ、計画届受理状況]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook