「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!
ヒトが辞めない会社の採用活動
応募者を見極める選考基準の新常識/奥山典昭
介護現場で2年間退職者ゼロを実現した定着ポイント/森崎のりまさ
現場を困らせる問題スタッフ対処法/岡本文宏
判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊
時事トピックス
マネジャーの仕事〜チームが機能するヒント〜/田中和彦
人事労務関連ワード辞典
マンガ・ワーママ人事課長キノコさん
ココロの座標/河田俊男
【企業に聞く】人が活きる組織
労働ニュースに思うこと
人材育成のツボ
シゴトの風景
「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。
*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちらアイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。
マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。
■相談
部下が突然、「会社を辞めたい」と言ってきました。全く予想外の事態で、あわててしまいました。こういう場合は、どう対処すればいいのでしょうか?
■回答
とにかく話をよく聞いて、本当の理由を確かめよう
管理職には、よくある話です。マネジメント経験の浅い人にとって、いきなり部下から退職話を切り出されたのでは、あわててしまいやすいことも理解はできます。
しかし、こういうときこそ動揺しないことです。どっしり構えて、じっくり相手の話を聞いてあげてください。あなたの態度が相手に伝わります。動揺すれば、相手も動揺しますし、あなたに安心感があれば、相手も落ち着いてきます。
まずは、部下の「辞めたい」という申し出に対するスタンスからお伝えしましょう。原則的には、「引き留める」のが管理者としての基本姿勢になります。「本人の意思を尊重するので、一切引き留めない」という人もいますが、部下は会社からたまたまあなたが預かっているだけであり、どんな人材も会社の財産です。会社としての判断の前に、あなた個人が勝手な判断を下してはならないということだけは心に留めておいてください。
また、「辞めたい」と言いながら、本音は他にあるかもしれません。仕事に対する不満や苦しい状況を単に上司に訴えたくて、それが「辞めたい」という極端な表現になっていることも否定できません。自分の話を聞いてほしいという気持ちだけの可能性もあります。あわてずに、「どうしてか、聞かせてくれるかな?」と、柔らかいトーンで話を聞いてあげてください。「なぜなんだ?!」という詰問口調は、論外です。
たとえ辞めたいという明確な理由があったにしても、理由は1つだけではなく複数のものが絡み合っていたりします。じっくり本音にアプローチしてください。引き留められるものと思って上司に相談したのに、あっさり「そうか」という感じで、引き留められなかったので、辞める決意が固まったということも過去に私の周りでは実際にありました。そのときは、他の部下も「うちの上司は部下に対して愛情のかけらもない」と、部署の雰囲気がかなり悪化したそうです。
このように他への影響も考慮することが求められます。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
その他のコラム記事を見る
マネジャーの仕事/田中和彦
判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊
時事トピックス