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日々流れてくる労働関連の多彩なニュース。本コーナーは、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を持ち回りで執筆します。
企業を精神分析する
10数年前、カナダで制作されたドキュメンタリー映画が話題を呼びました。『ザ・コーポレーション』という作品で、環境破壊や労働搾取など、世界的な大企業の社会的責任を追及したセンセーショナルな内容です。世界各地の映画祭で、数々の賞を獲得しました。
同作では、ユニークな試みがなされています。企業を1人の人間に見立てて、精神分析を試みたのです。企業には極端に自己中心的で、他人への思いやりがなく、関係を維持できず、他人への配慮に無関心、罪の意識がないなどの特徴が見られることから、「サイコパス(※)である」という診断が下されました。映画はさまざまなエピソードや関係者へのインタビューなどを交えながら、診断に至った経緯を描いています。
※サイコパス:日本語訳は「精神病質」。反社会的人格の一種を意味する心理学用語。特徴的性格は、冷酷・無慈悲・尊大・良心の欠如・罪悪感の薄さなど。連続殺人などを犯した凶悪犯罪者に多いと言われる。
相次ぐ企業の不祥事
先月、三菱自動車工業が軽自動車の燃費を実際よりも、よく見せる不正を意図的に行っていたことが発覚しました。同社は過去にも大規模なリコール隠しで、世間をにぎわせました。事件を教訓にして、さまざまな対策が取られていたはずですが、不祥事は再び起きました。自動車メーカーの不正は去年もありました。ドイツのフォルクスワーゲンで排ガス試験の不正が発覚し、世界に衝撃を与えたのは記憶に新しいところです。
このところ、企業の不祥事が相次いで発生しています。横浜市の傾倒マンション問題や東芝の不正会計など、さまざまなケースが見受けられます。映画『ザ・コーポレーション』は、企業をサイコパスと診断しました。サイコパスには利己的・無慈悲・良心の欠如などの性格的な特徴があげられますが、こうした性質は不正を生む温床となりうるのではないでしょうか。不正行為は人が起こすものですが、企業という形態そのものにも、問題があるのかもしれません。
不正が生まれる3要素
なぜ、人は不正行為を働いてしまうのでしょうか。不正が生まれるメカニズムを体系化した、「不正のトライアングル」という考え方があります。アメリカの犯罪学者D.R.クレッシーが、横領犯の裁判記録や聞き取り調査などをもとに導き出したもので、(1)機会、(2)プレッシャー、(3)正当化、の3つの要素が重なると発生しやすいと分析しています。
(1)機会
不正を犯す機会、環境があること。例/請求業務と入金業務を同一人物が担当している
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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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