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パート・アルバイトスタッフに「いかに定着してもらい、戦力として力を発揮してもらうか」についての施策や、考えるヒントなどを解説します。
皆さま、こんにちは! 店舗経営コンサルタント・店長養成道場 道場主の植竹剛です。GW繁忙期お疲れさまでした。私の経営する店舗がある横浜元町も大変なにぎわいでした。幸い自店ではアルバイト確保も何とかうまくいって、前年対比売上をクリアすることができました。皆さまの店舗ではいかがでしたでしょうか。
今回はタイムリーな実話をお送りいたします。私の経営する店は、なんと「占いカフェ」という大変難しい業態で、当初は苦戦しました。大きな理由の1つに、あまりにも専門性が高すぎて、占い好きレベルのアルバイトの知識では顧客カルテは作れても、カンファレンスシートが作れなかったことがあります。占い師の話す専門用語が難解で、双方とも音を上げてしまう状況でした。このカンファレンスシートは以下のような内容です。
・来店頻度の確認(高すぎると「占い依存傾向あり」として、お帰りいただくこともあるルールを作っている)
・命(メイ)/卜(ボク)/相(ソウ)の中から何を選択されるか
・前回までのお悩みが解決したか、解決に向かっているか(内容のヒアリング)
・今回のご相談の真意は何か(表層的な問題・課題から根本的な原因を探す手がかり)
20代前半の女性アルバイトが、上記の内容を鑑定前のお客さまにヒアリングします。難しいですよね。私もかなりの時間を割いて学習しました。このような内容を覚えるための初期教育は、某コーヒーチェーン店以上の85時間をかけています。経費を掛ける意味は、「リピート作り」以外ありません。
このようなことから、アルバイトの成果給は「適正リピート率の継続」にしています。売上予算対比ではありません。例えば、売上予算対実績が95%であったとしても、適正リピート率(1人のお客さまの本鑑定が月3回までで92%以上)をクリアすれば、本給とは別に各自1万円を支給するルールです。
お客さまのことを見ずに、リピート策としてスタンプカードや電話勧誘などをしていてもすぐに息切れします。店にとってリピートを増やすことは大切ですが、お客さまに無理強いをしてしまっては本末転倒です。「ご来店され、お帰りになられるときには少しでも幸せになっていただく」を店舗コンセプトに展開していますので、喜ばれるお客さまを見るアルバイトも楽しそうです。
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●文/植竹剛(うえたけ つよし)
1971年生。株式会社チームのちから代表取締役。大学卒業後、株式会社ロッテリア入社。店長経験を経て、チェーンストア化を目指す企業にヘッドハンティングされて転職。その後、数社で店舗運営に関するさまざまなノウハウを学び、2012年、組織における人の問題の解決支援を行う株式会社チームのちからを設立。これまで直接関わったアルバイト採用はのべ2万人、店長経験は11店舗に及ぶ。著書に『「できる店長」と「ダメ店長」の習慣』(明日香出版社)、『落ちこぼれスタッフから最強のチームを作る極意 店長養成道場』(日経BP社)がある。
オフィシャルブログ: http://team-chikara.com/blog/
店長養成道場: http://tenchoyouseidojo.com/
バイトテロ対策: http://www.baitoterro.com/
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