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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。
■会社概要
ホームページ/ http://www.presq.co.jp/
システムエンジニアやプログラマーを抱えるIT企業は、一般的に長時間労働を強いられると言われる。大手ならまだしも、従業員数十名程度の小さな企業は、無理をして働かざるを得ないのではないか――多くの人はそんなイメージを抱いているはずだ。
システムエンジニアリングサービスを提供する企業として、医療系システム、企業年金や音楽配信、社会保険関連といった多彩なシステム開発案件を手掛けてきた株式会社プレスクは、そうした先入観を打ち破る取り組みを実践してきた。従業員34人の小さな組織ながらも、残業時間の削減はもちろん、休暇も十分に取得できる環境を整備。文字通りワークライフバランスの取れた組織作りを実現している。
実際に最前線に立ち、会社を牽引してきた代表取締役の湯浅信さんに、これまでの経緯を振り返ってもらった。
―ワークライフバランスに力を入れるきっかけは何ですか?
私が外資系IT企業やコンサル会社などで働いていた当時、ES(Employee Satisfaction/従業員満足度)という分野に出会いました。雇用環境を整えることで社員が満足を感じ、それが一人ひとりの能力を最大限に引き出させ、お客様へ品質の高いサービスや製品を提供することによって企業の価値を高めるという考えです。
その当時、私は様々な業界のお客様に向けてコンサルテーションを行っていたのですが、20代の頃、SES業界で営業や採用を行っていた当時、エンジニアたちがとても厳しい環境下で仕事に従事していたことが忘れられませんでした。2007年、縁あって当社の経営を任したいという話を受けたときに、これまでの経験が試される良い機会だと感じました。
お客様の満足度、社員と社員の家族の満足度、双方を大切にできる組織の実現のために、まだ日本ではあまり知られていなかったワークライフバランスを取り入れた組織を運営していくと心に決めました。
代表取締役の湯浅信さん
―最初はどのようなことに取り組みましたか?
子育てと仕事が両立できる環境の整備からスタートしました。私は3人の子供を11年間保育園へ送った経験があるのですが、毎朝、家の中が戦場のような状態でしたので子育て支援の必要性は身を持って感じていました。当社の代表を務める頃には子育ては落ち着いていましたが、2008年に共働きの男性社員が「子育てに参加したい」と声を上げたことをきっかけに、子育て支援制度づくりから取り組みました。
当時の社員数は10名程度でしたので、大規模な支援はできませんでしたが、小さなことから積み重ねていこうと、先ずは会社に家族を招待する『ファミリーデー』を開催しました。家族にプレスクという会社を知ってもらい、理解していただくことで、ご家族に私たちの方向性をご理解いただこうと考えたのです。
その後、子育て支援として具体的にどの様なことが必要とされているのか、社員たちとディスカッションの機会を設けたところ、子どもの急な発熱時に通院できる制度や、育児休業を取得した社員がスムーズに復職できる制度の制定が必要との声が上がりました。その結果、通常付与される有給休暇とは別に、子の看護のための特別休暇が取得できる制度ができました。また、育児休業から復職後の働き方や、子育て上のトラブル対応などを指導する研修が開催され、現在、復職者の経験も加味された、自社独自の両立支援マニュアルがあります。
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