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■会社概要
ホームページ/ http://grankoyo.co.jp/
約40年前に横浜市保土ヶ谷区で創業したグランコーヨー株式会社は、横浜市内のすべての公立小中学校約500校に、文具や学習用教材などを提供する商社として、長年にわたって確かな実績を残してきた。
数年前、現トップで代表取締役の大庭公善さんが旗振り役になってからは、新しい事業創出にも余念がなく、例えば、グループ会社との連携の下で幼稚園・保育園へのサービスなども本格稼働した。今では幼稚園・保育園の顧客数は、横浜市と隣接する川崎市を合わせて約1400園にまでに達する。
既存の小中学校を合わせれば、顧客数は約1900にのぼる。これを社員20数人レベルの小さな企業が担うため、個人にかかる責任は重くなる。そこで、大庭さんはワークライフバランスを考慮した制度作りに尽力した。軌道に乗るまでの経緯を伺った。
―ワークライフバランスに取り組んだ経緯をお聞かせください。
ワークライフバランスに関しては、ある意味では昔から実践できていた部分がありました。例えば、女性の育児休業。長年にわたって子育てをしながら働き続けてくれている女性の社員やパートが多く、カバーし合える企業風土は自然と醸成されていました。
また、先代である父の代から、夏休みは2週間ずつ取る慣例もありました。年度末などの繁忙期は業務時間が長くなってしまう傾向にありますが、その反動で夏場は閑散期となるのが例年の流れです。なので、社員を半分に分けて、8月の前半と後半にそれぞれ休暇を取ってもらいます。
代表取締役 大庭公善さん
もっとも、完璧ではありません。男性社員は各自がエリアを持って学校を担当しており、なおかつ個々に大きな裁量を与えているため、仕事が属人化する傾向にありました。代わりが利かない以上、繁忙期などはどうしても休みなどに制限が出てしまい、改善すべき問題だと感じていました。
ただ、閑散期の長期休暇があるので、ワークライフバランス的な感触はトントンといったところでしょうか。制度的にも悪くはないと思っていましたので、試しに横浜市が開催する『よこはまグッドバランス賞』に応募したところ、2013年に認定を受けました。これでステージが大きく変わりましたね。
―どのような変化が訪れましたか?
表彰式で横浜市長から賞状を受け取ったのですが、壇上に立った私の姿を見た社員たちは大きなインパクトを受けたようです。社員たちは、自分たちの会社の取り組みが評価されたのを実感したことで自信を持つようになり、働き方のさらなる改善の機運が盛り上がっていきました。
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