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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第9回「部下に“うつ病”の疑い。どう対処すればいいか?」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。

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■相談
部下から「“うつ病”の可能性があると思うのですが…」と打ち明けられました。休みがちではあったのですが、突然のことに戸惑っています。病院には行っていないようで、部下自身がネットなどで症状をチェックしてみたら、「自分にも当てはまる」ということでの現時点での本人の自己診断にすぎません。こんな場合、どのように対処すればいいでしょうか?

 


■回答
うつ病の疑いのある部下に対しては、自分だけで解決しようと思わずに、メンタルヘルスの専門家(産業医やカウンセラー)の力を借りてください。生半可なアドバイスで、部下の症状を悪化させては元も子もありません。うつ病の予兆は、一般的に「休みがち」以外にもたくさんあり、そんな部下の変化に気づくことも上司の役割です。日常から部下と話しやすい関係性を築き、どんなことでも相談される上司であってほしいと思います。

 

      


 こういうケースでは、「自分は管理職なのだから何とかしなくては」と、自分自身の力だけで解決しようと思わないことです。部下の健康管理も管理職の果たすべき大きな役割であることに違いありませんが、だからといって、医師でもない人が病気を治すことはできません。


 まずは人事部に相談し、専門家の力を借りることを考えてください。最近では、多くの企業がメンタルヘルスには力を入れており、会社が外部のカウンセリング施設と提携しているケースも増えています。従業員数が多い大企業では、社内にカウンセリングルームを設けて、カウンセラーや産業医を常駐させている会社もあるほどです。


 いきなり心療内科や精神科の病院を勧めても、抵抗を感じる部下がいるかもしれませんから、取り急ぎカウンセラーへ相談させることで、専門家の客観的な所見を聞くことにしてはいかがでしょうか。
 業務上のミスや顧客とのトラブルなどで、一時的に落ち込むことは誰しも経験があることです。そんな精神的な落ち込みとうつ病の違いについて、企業の管理職には判断がつきません。


 カウンセラーは多くの事例を見ているはずですから、部下の状況によっては、定期的なカウンセリングを継続するということで済むこともありますし、対処を急ぐときは、すぐに専門医にみせるという判断もあるでしょう。
 軽度の場合なら、カウンセラーが話を聞くだけで、本人が「たまっていたものを吐き出したら、スッキリしました」と、自浄作用が働くことにより元気に回復してくれることもあります。

 


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『出世する人、しない人の1ミリの差』(きこ書房)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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