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パート・アルバイトスタッフを「いかに採用し、定着させるか」について、押さえなければならないポイントや、施策を考えるヒントなどを解説します。
★今月の問い
しくみはいろいろあるけれど、なぜ定着も現場運営レベルも良くならないの?
パートアルバイトさん不足の現場に行くのが私の仕事。先月は、首都圏駅ビルの食品専門店さんから「新店の求人が頭打ちで困っていましたが、やり方を変えたら前回の10倍の応募がありました(前回9月は応募2人→今回11月は応募20人)。おかげで8人採用できて、これで年が越せそうです」といううれしいご連絡をくださいました。ひとまずはよかったですね。年末年始体制もなんとか乗り越えてくださったでしょうか。
新規出店計画も、パートさんの確保が以前のようにうまくいかないため、なかなか進みませんね。新店の求人は、既存店とちがう要点があります。「全員同時スタートで働きやすい」という利点が伝わるよう工夫してみてください。昔からいるボス系パートさんや社員さんがおらず、きつい言葉で指図されたり、煩わしい人間関係や派閥問題で嫌な思いをしたりする可能性が低い点がウリです(求人広告上のアピールだけではなく、本当にそういう職場であってほしいです)。
さらに「時間」「曜日」「勤務日数」など、パートさんが最も気にしている定番この3つの点の書き方の工夫は、本連載バックナンバーをご覧ください。ひょっとしたらあなたの現場にも当てはまる手法かもしれません。
さて、今月の問いにみなさんはどう答えますか。問いは「しくみはいろいろあるけれど、なぜ定着も現場運営レベルも良くならないの?」です。
この問いは、この12月に私が新規にお話を伺った企業さん数社に共通している点でした。パートさん定着のためのしくみがないわけではないのです。ルール、業務基準書、技術の検定制度、キャリアパス、評価制度、ISOの認証(品質保証)、ポイント制度、誕生会などのイベント、ワークスケジュールなど、しくみはたくさんあるのですが、それを通じて「パートさんが辞めていくのを防ぎたい」「日々の当たり前のオペレーションレベルを上げたい」ができず、どうしたらよいか分からないというご相談です。
これについて、私の考えをお伝えしたいと思います。
●今月の答え
「しくみは部品だけでは回らず、トータルとして動かさないと機能しない」ということです。いろんなしくみがパートアルバイトさん向け(=極上のシンプルさ)で、しかも全てがつながっていることが必要です。
パートアルバイトさんだらけの現場に求められる主要なしくみは大きく分けて次の5つです。
(1)パートさんの職位、要件、権限、責任などをまとめたもの(職務権限規程)
(2)求人・採用のやり方基準(リクルートアクションマニュアル)
(3)作業のやり方基準(オペレーションマニュアル・ハウスルール)
(4)職位別の育て方基準(トレーニングマニュアル)
(5)評価基準(ありがとう面談)
それぞれのしくみがバチっとはまって、いい感じに機能するようになるにはどうしたらいいのでしょうか。「人」が「仕事」をしているわけですから、そこには
・「人」のマネジメント
・「仕事」のマネジメント
この両方のマネジメントのしくみが必要です。上記5つのしくみもここをバランスよく押さえています。
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●文/赤沼留美子(あかぬま るみこ)
有限会社スマイル・ラボ パートアルバイト労働総合研究室代表。パートアルバイトさん専門マネジメントコンサルタント。
1995年、津田塾大学卒業後、株式会社ファミリーマート入社。店舗勤務を経て、当時5,000店10万人のパートアルバイトさんマネジメントのしくみ(オペレーション基準・採用・現場訓練・評価)づくりと普及業務に約10年携わる。2005年独立。苦学生時代の豊富なアルバイト経験(20 種類超)と、前職で培ったノウハウとを活かし、パートアルバイトさんを主戦力とする企業のサポート活動を行う。顧客企業は宝飾品販売店(400店)、レンタカー(800店)、雑貨店(50店)、スーパー(40〜200店)、コンビニ(300店)など多岐に渡る。小学生3人の母。
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