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問いから考えるパートアルバイト採用・定着

第11回 誰を採用ターゲットにすればいいのか?

パート・アルバイトスタッフを「いかに採用し、定着させるか」について、押さえなければならないポイントや、施策を考えるヒントなどを解説します。

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★今月の問い
求人の反応を増やすため、あなたは「誰」を狙って求人広告を出していますか?

 

 パートアルバイトさんの求人・定着にお困りの現場に行くのが私の仕事。まさに先日、お客さまから「求人方法を変えたら、応募者数が突然増え始めました。しかも、この2週間です」との連絡を受けました。これは少子高齢化著しい、寒冷地方の飲食チェーン店さまからの連絡でした。私がお手伝いし始めて、たった2週間のできごとです。

 

 結果が出て、正直ホッとする私です。毎回自信があるわけではないのです。このお客さまは、どんなに苦しいときも原材料の質や量を落として、粗利を保とうなんてしない正直な企業さまです。こういった廉直な企業さまの人手不足倒産を防がなくては、そんな思いの最近の私です。

 

 

 

 

 さて、春に向けて本腰入れて、パートアルバイトさんの求人に取り組むところも多いと思います(1年中不足なので、この時期に限ったことではないかもしれません)。今月の問いは、以前も取り上げましたが、「求人の反応を増やすため、誰を狙って求人広告を出していますか?」です。みなさんはどう答えますか?

 

●今月の答え
ママ・シニア・外国人の方に向けて出すことが有効と思われます

 

 その理由は、働きたいのに面接にすらたどりつけない方々だからです。このみなさんの働く上での困りごとを解決しようと、クライアント企業さまと取り組んでいるところです。では、なぜ「ママ・シニア・外国人」は面接にもたどりつけないのでしょうか。

 

 以前、年齢別の就業率(15歳以上人口に占める就業者の割合)を表した統計データを紹介しました(※参照→第2回「採用ターゲットを明確にする」)。就業者とは「いわゆる働いている人(実際に働いている人+就職しているが何らかの理由で休業している人も含む)」のことで、パートアルバイトさんも含まれます。それによると、25〜59歳までの就業率は男性が9割、女性は7割程度となっています(総務省 労働力調査 年齢階級別就業率 2017年2月分より)。

 

 この統計と現場での経験から、私は採用ターゲットとして狙うべきは、「ママ・シニア・外国人」という仮説を立てました。以下に、ターゲットとして有効な理由と、求人広告の打ち出し方をお伝えします。

 

(1)ママ
・小さいお子さん育て中のママさんの就業率が低い
・働きたいと思っているが、子供がいると急病で欠勤早退があり、面談で露骨に嫌な顔をされるのが分かっているし、実際働けても職場に迷惑をかけることになるから採用面接にすら行く気になれない
・店長にとってお子さんが小さいママさんが面談に来ても、急に休むし土日祝日働かないので正直なところ意欲的ではない

 

→急病時に休みやすいようにみんなで助け合えれば、平日昼間などの限られた時間から働きはじめてもらえるのではないか。お子さんが育てば曜日や時間も変わっていくし。

 

<打ち出し方>
お子さんの急な病気や行事など、みんなで助け合っているので安心して働けます。

 

 

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●文/赤沼留美子(あかぬま るみこ)
有限会社スマイル・ラボ パートアルバイト労働総合研究室代表。パートアルバイトさん専門マネジメントコンサルタント。
1995年、津田塾大学卒業後、株式会社ファミリーマート入社。店舗勤務を経て、当時5,000店10万人のパートアルバイトさんマネジメントのしくみ(オペレーション基準・採用・現場訓練・評価)づくりと普及業務に約10年携わる。2005年独立。苦学生時代の豊富なアルバイト経験(20 種類超)と、前職で培ったノウハウとを活かし、パートアルバイトさんを主戦力とする企業のサポート活動を行う。顧客企業は宝飾品販売店(400店)、レンタカー(800店)、雑貨店(50店)、スーパー(40〜200店)、コンビニ(300店)など多岐に渡る。小学生3人の母。
http://part-soken.com/

 

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