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ココロの座標/河田俊男

第23回「不倫の代償」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。

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 ひと頃、議員やタレントによる不倫問題が週刊誌などにスクープされ、話題になった。そして、不倫の代償が大きなものとなったことも印象的だった。もし一般人が不倫をするとどうなるのだろう。その代償は大きいのだろうか?

 

 

 

不倫の常習犯?

 

 25歳の由麻は商社の派遣社員だ。社内不倫で妊娠してしまい、悩んでいた。相手の翔馬は38歳で、親切に指導してくれる優しい上司だが、結婚2年目で子供もいた。2人は残業後の帰宅途中、一緒に食事をすることが多くなり、やがて不倫関係になった。翔馬の妻は育児に必死で家事をこなせず、産後のホルモンバランスの乱れや孤独な育児などから、不安定な状態だった。翔馬はそうした状況に対応できず、家から足が遠のいていた。

 

 ある日、由麻は2人でいるときに翔馬に妊娠したことを告げた。すると、「今の状況で産むのは難しい。悪いけど…」と言われた。優しかった翔馬の冷たい態度に、由麻はショックだった。その後、翔馬とは連絡がとれなくなった。由麻は自分の体が不安になり、情緒不安定になった。実は以前も上司や年上の男性と不倫し、中絶したことがあった。

 

 

 

 

 

中年女性の悲哀

 

 近所のスーパーでパートをしている恵美里は42歳で、夫と2人の子供がいる。彼女は同級生と不倫関係にあった。相手の明彦は大学時代の彼氏で、1年前に同窓会で再会した。明彦も結婚しており、子供もいる。いわゆるW不倫だ。

 

 彼女は仕事に行くとうそをついて、明彦と会っていた。恵美里は明彦から「子供が大きくなったら、妻と離婚して一緒になりたい」と言われていた。恵美里は将来が楽しみで、密会を繰り返していた。

 

 そんなある日、恵美里は夫に明彦と会っていることを指摘された。恵美里のうそに気づいた夫は、探偵に調査を依頼したという。夫から離婚を切り出された恵美里は弁解の余地もなく、子供をおいて家を出ることにした。

 

 最悪の状況だったが、恵美里は離婚がうれしかった。明彦との生活の第一歩になると思えたからだ。ところが、夫が明彦に対して訴訟を起こすと言い出し、事態は変わった。結果的に示談になったが、恵美里は明彦から「会うことをやめたい」と言われた。すべてを失った恵美里は、アパートで苦しい生活を送ることになった。不倫の代償はあまりにも大きく、さまざまなショックからうつ病になり、精神科に通院している。

 

 

 

それぞれの状況

 

 由麻は同年齢の男性が子供に見え、年上の男性と恋愛することが多かった。職場の上司などが対象となるが、既婚者であることも少なくなく、不倫を繰り返していた。過去にも中絶したことはあったが、今回は真剣に悩み、情緒不安定になった。

 

 一方、恵美里は結婚して10年になるが、ここ数年、夫とはセックスレスだった。夫には家政婦扱いされ、このまま老いてゆく自分を想像すると、あまりにも不幸に思えた。だが、明彦は今の自分を女として扱ってくれた。明彦と一緒になれば、すべてが変わると思えた。不倫をしたのは、夫への憎しみもあった。かつて夫に不倫をされ、恵美里は苦しんだのだ。

 

 

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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。

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