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現在、政府が推進している「働き方改革」は、個人の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会の実現を目指すものです。企業は、具体的にどのように進めていけばよいのでしょうか。識者が、さまざまなアプローチから解説します。
この連載では全4回で、それぞれ4つのキーワードを軸に職場の生産性向上のポイントをお話します。第1回目のキーワードは「言える化」です。
■「見える化」は改善の基本。しかし、その前にやることがある…
生産性を向上させるために、「見える化」は欠かせません。
・業務内容を棚卸しする
・いま抱えている仕事を洗い出す
・作業工程をフロー図にする
・「ムリ」「ムダ」を洗い出す
このような「見える化」は業務改善の基本中のキホン。世の中は、さまざまな「見える化」の手法であふれています。トヨタのカイゼンを知らない人はいないでしょう。また、業務プロセスやタスクの見える化をサポートするITツールも増えてきました。
しかし、さまざまな手法やツールを使ってみてはいるものの、なかなか仕事がラクにならない。生産性が上がらない。こう嘆く経営者や管理職は少なくありません。
あるいは、最近では働き方改革の名の下に、次のような「見える化」の試みを行う企業もあります。
・社長との対話会を行い、社員に「ムリ」「ムダ」を言ってもらう
ところが、どんなに社長が働きかけても社員は黙って下を向いたまま。誰も「ムリ」「ムダ」を指摘しないし、改善提案も出てこない。やっと出てきたと思えば、無難なタテマエや美辞麗句のオンパレード。これでは、いつまでたっても職場の問題の本質は見えないし、有効な対策の打ちようもありません。
そうなんです。どんなに立派な「見える化」の手法やツールを並べても、あるいは社長との対話会のような場を設けても、そこに洗い出された事実が不十分だったら(あるいはタテマエやうそ偽りだったら)意味を成しません。そこに対策を打ったところで、空振りする(ハズす)だけ。そして、ハズせばハズすほど、社員のココロはどんどん冷めていきます。
すなわち、「見える化」以前に「言える化」ができるようにする必要があります。「言える化」できている職場は、徐々に職場の空気が変わり(注)、社員による自発的な改善や改革が生まれはじめてきています。
(注:すぐには変わりません。20〜30年かけて培われてきた日本のサラリーマンのメンタリティ。すぐに変わる訳がありません。組織風土とはそういうものです)
■「言える化」ができない4つの背景
そうは言っても、真面目でおとなしい日本人。「言える化」はそう簡単には進みません。「言える化」ができない背景は4つあります。
(1) 怖くて言えない
(2) わざわざ言わない
(3) 言語化できない
(4) 気づかない/気づけない
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●文/沢渡あまね
あまねキャリア工房代表 業務改善・オフィスコミュニケーション改善士
早大卒。日産自動車、NTTデータ、大手製薬会社などを経て、2014年よりフリーランス。企業の業務プロセスやインターナルコミュニケーションの改善に関するコンサルティングや講演、研修などを行っている。著書に『職場の問題かるた』『職場の問題地図』(技術評論社)、『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)など多数。
http://amane-career.com/
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