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シゴトの風景

第74回「マネジャーの覚悟」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 キッチン用品メーカーに勤務する君島孝之さん(仮名・49歳)は、営業所のマネジャー職に就いて10年になる。マネジャーとして仕事をする上で、君島さんは自分にルールを課している。
「自分がやらなくてもいいことは、やらないようにしています。例えば、当番制のゴミ捨てからは外してもらっていますし、基本的に電話もとりません。それは管理職の仕事ではないと考えているからです」

 

 

 そうした態度に不満の声もあるが、君島さんは意に介さない。
「マネジャーの中には率先して電話をとったり、ゴミ捨てをする人もいます。チームワークの醸成などを目的に、みんなで取り組むようにしているのだと思います。そういう考え方もありますが、自分はチームワークよりも成果を出せる環境を整えることが大事だと考えています」

 

 

 

 

 

 生産性を上げる職場環境を作る上で、君島さんが重視しているのが、めりはりをつけることだ。
「生産性を上げるには、集中して仕事に取り組むことが大切だと思います。そのために必要なのは休息です。なので、なるべく早く帰るようにしています。職場の長である自分が残っていると、みんなが帰りづらいと思うからです」

 

 

 有給休暇も、1カ月に1回取得するようにしている。
「みんなにも積極的に取るように言っています。そういうことを言う人は珍しいので、最初はためらいますが、私が率先して取っているうちに、だんだん取るようになります。今の部署も着任当初、私が有休を取ることに難色を示していたベテラン社員がいましたが、休むようになりました」

 また、調子が悪いときには無理をせず、休むように伝えている。
「会社は、来ることが目的ではありません。体調不良で出社しても、仕事に集中できなければ意味がありません。それよりもしっかり休んで体調を整え、万全の状態で仕事に取り組んでもらったほうがパフォーマンスは上がるはずです」

 

 

 環境作りに関連して、君島さんはもう1つ重視していることがある。社内対応だ。自分が部署の顔であり、窓口であることを意識しているという。他部署からの相談や協力要請は安請け合いせず、上層部相手でも言うべきことは言う。
「いいように使われないように注意しています。政治的なことは好きではありませんが、社内で一目置かれるのも役割だと考えています。そうしないと仕事を押し付けられたり、提案が通らなかったりして、結果的に部署全体の士気低下につながるからです」

 

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●取材・文/三宅航太
アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。

 

 

 

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