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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第30回「風通しのいい組織を作るには?」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2018年9月19日)

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■相談
営業部門から本部スタッフ部門に異動してきた課長職です。口が達者で何かとうるさい営業マンたちに比べて事務職の部下は全体的におとなしく、会議などでも黙って上司の話を聞いているばかりです。前任者の課長がトップダウンのマネジメントスタイルだったので、その影響なのかもしれませんが、上司の顔色をうかがう傾向もあります。私としては上下関係にとらわれず、もっと自由に発言できる風通しの良い組織であってほしいと思っています。もっと自発的に部下のほうから風土改革を行ってほしいのですが、どうすればいいでしょうか?

 


■回答
組織改革や風土改革は、部下のほうから自発的に行われることはまずありません。あなたが部下にそれらを期待しているとしたら、その考え方を改めることが必要です。それほどまでに組織の中での上司の影響力は大きなものなのです。部下は上司の一挙手一投足を必ず見ています。「上下関係にとらわれず、ものが自由に言いやすい」という行動をなにより上司であるあなた自身が体現することが、改革の第一歩になります。

 

 

  

 

 部下という存在は、発言を自己規制しやすいものです。上司が口うるさいくらいに、「何か言いたいことがあったら、自由に発言してもいいんだよ」と言い続けない限り、部下のほうから自発的に発言が増えることはありません。
 たとえ日ごろから上司が発言を促していたとしても、一度でも部下の発言に対して、「何を言ってるんだ?キミは」というような表情を少しでも見せてしまえば、それだけで部下は再び発言をやめてしまいます。
 それほどまでに、上司本人が思う以上に上司という立場の影響力は大きいものなのです。


 かつて私が働いていた組織で、「いい内容の報告よりも、悪い内容の報告のほうを真っ先にするように」と部下に命じていた上司がいました。
 「バッドニュース、ファースト」という言葉があるように、そのこと自体は間違ったことではありません。ただ、あるとき部下が上司の言うとおりに、ミスから起きたクレームによるトラブル案件について、真っ先に報告したら、その上司は、「え?何だって?どうしてそんなミスを起こしたんだ!そんな報告聞きたくもないよ」と言ってしまったのです。


 とっさのことで本音が出たのかもしれませんが、これでは、いくら「悪い話は先に」と言ったところで、部下は悪い話を隠して、いい話ばかりを言ってしまうようになります。

 

 


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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