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労働ニュースに思うこと

「就職氷河期世代支援」への期待と課題

日々流れてくる労働関連の多彩なニュース。本コーナーは、アイデム人と仕事研究所の所員が、そうしたニュースに触れて「思うこと」を持ち回りで執筆します。(2019年7月4日)

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不本意非正規雇用、無業100万人から、正規雇用化30万人

 

 政府は先月、「就職氷河期世代支援プログラム(3年間の集中支援プログラム)」を発表しました。「就職氷河期世代」とは、バブル経済崩壊後の、1993年〜2004年に卒業を迎えた世代とされ、30代半ばから40代半ばに至っています。その世代は、現在も正規雇用を希望していながら不本意に非正規雇用で働く約50万人、その他、無業の状態を含めると約100万人と推計されています。

 

 このような課題に取り組むために「就職氷河期世代支援プログラム」では、3年間に30万人を正規雇用化することを目指しています。正規雇用を希望する人、経済、社会保障維持等々の面からは大いに期待したい取り組みであることに間違いありません。一方で、「正規雇用化30万人は、実際にできるのだろうか」という疑問も残ります。

 

 

1回限定の「新卒採用」を逃すと不本意雇用?

 

 「就職氷河期世代」は新卒一括採用において、経済、企業状況の環境に大きく左右された、気の毒な世代かもしれません。今年の4月に、ようやく経団連は新卒の学生の就職活動について、通年採用を広げていくことで大学側と合意し、4月一括採用を見直す方向で動き出しました。

 

 これまで日本的雇用慣行として新卒一括採用は当然でしたし、とくに一部上場企業の場合は、途中で入社するのは極めて難しい環境でした。多くの大企業が新卒者しか採用しないのが現実だったからです。仮に中途で採用されるとしても、極僅かの限られた方で、割合としてそう多くはないはずです。いわゆる大企業に入社するのは人生で一回、「新卒」という“資格”をもっているときだけなのです。

 

 今後は、通年で大企業への就職も可能になるでしょうが、「就職氷河期世代」はそうではありませんでした。正規雇用としての採用が叶わず、とりあえず非正規雇用に甘んじていた方もいたはずです。一旦、非正規雇用となると、正規雇用への転換は簡単ではありません。仮に正規雇用に転換できたとしても同年代と比較したときにキャリア形成の出遅れ、生涯年収の格差は容易に想像がつきます。

 

 実際に「就職氷河期世代」は、初職だけでなくその後のキャリア形成も不安定であるという調査結果があります(図表1)。男性の職業キャリアに限定すると、高卒者の場合には30〜34歳、35〜39歳、大卒者の場合には35〜39歳、40〜44歳において、「正社員定着」割合が低く、「他形態から正社員」が多くなっています。他の世代にはない、「就職氷河期世代」ならではの特徴的な結果が出ています。

 

 

 

出典:独立行政法人 労働研究・研修機構
「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状(3)―平成29年度版「就業構造基本調査」より―」

 

 

>>>次ページに続く
◆履歴書、職務経歴書は参考程度、インターンシップへ期待

 

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●文/波多野雅彦(はたの まさひこ)
アイデム人と仕事研究所 教育・研修企画担当/キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて、経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、アイデム人と仕事研究所にて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。

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