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感情をコントロールする方法/笠原彰

第12回「野村克也監督の語録を活用する(1)」

メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年3月12日)

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 プロ野球で戦後初の三冠王に輝き、監督としても日本一に3回輝いた野村克也氏がお亡くなりになりました。野村監督は、ボヤキと言われる数多くの名言を残しました。ボヤキには学術的な根拠があり、個人やチームの感情をコントールするためのヒントが数多く隠されています。

 

 数ある野村監督語録を分類してみると、5つのキーワード「プロセス、根拠、他者志向、ライフスキル、恥」(図1)が挙げられます。今回は、プロセスについて解説します。

 

■図1. 5つのキーワード

 

 

1.プロセス

 

<野村監督語録>
・結果オーライの野球は、私は一番嫌いなんですよ。

 

・「野村の野球」とは、結果ではなくプロセスを大事にすること。目標を掲げ、そのために何を考え、何をするかが大事なんだ。すべてそうでしょ。

 

・結果よりプロセスが大事。良い結果に至ったプロセスが明快なら、また次も良い結果を出しやすくなる。が、適当なヤマカンで当たった結果には再現性がない。意味がない。

 

 プロの世界では、ビジネスもスポーツも結果が重視されます。しかし結果ばかりを見ていても、結果を出すことはできません。結果を出すためには、プロセスにフォーカスする必要があります。研究者Duda (1989)は結果とプロセスの「どちらにフォーカスしているか?」を調べることができるThe Task and Ego Orientation in Sports Questionnaire (TEOSQ) を作成しました。

 

 

>>>次ページにつづく

 

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●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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