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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2021年2月25日)
新型コロナの感染拡大の影響で仕事を失い、心のバランスを崩した人々はあまりにも多い。そうした中、仕事を失ってうつ病になったが、再起した1人の女性がいた。
コロナで仕事がなくなる
29歳の真希はアパレルショップで働いていた。また、将来の結婚資金をつくるために、ホテルで掃除のアルバイトもしていた。ところが、コロナの影響による業績悪化で勤めていた店は閉じることになり、真希は解雇された。しばらく失業保険でのんびり暮らすつもりでいたが、ホテルのアルバイトもなくなり、完全な失業者になってしまった。
婚活をスタート
就職活動を始めたが、これといった資格や技術がないので、なかなか思うような仕事が見つからない。そこで真希は、真剣に婚活を始めることにした。そして、うまくいくかどうか、自分の容姿を客観的に見た。
真希は冷静に鏡を見たことで、今まで経験したことのない挫折感を味わった。自分の顔には愛嬌はあったが、鼻は低く、顔全体に脂肪がついていた。婚活をしても、見た目で選ばれない予感がした。そこで、結婚資金のためにためていたお金で、美容整形をすることを決心した。
美容整形を受ける
美容整形で目をはっきりさせ、鼻を少し高くしてもらい、豊胸手術もすることにした。術後、彼女は新しい自分に生まれ変わった気がした。スタイリストに相談して洋服を選び、写真館で写真をとった。婚活の準備は整った。
しかし、マッチングサイトに登録しても、まったく出会いがなかった。原因は容姿ではなく、プロフィールだった。無職で、趣味もない彼女にアプローチしてくる人はいなかった。
不安になる
真希は誰とも出会えないので不安になり、美容整形したことを後悔しはじめた。もし男性と出会えても、整形がバレたらどうしよう。そんな不安な気持ちにさいなまれて眠れなくなり、自分を哀れに感じて不意に涙が出てくるようになった。こんな感情を持ったのは、生まれて初めてだった。やがて自分が生きていることに疑問を感じ、生きていても意味がないと思うようになり、メンタルクリニックを受診することにした。医師は不安やうつ、不眠があるので、しばらく薬が必要と判断した。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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