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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2021年4月22日)
「気心の知れた相手と仕事をすると、いろいろな面で話が早くなりますよね。人柄はよく分かっているし、何より信頼できる。でも、友人と仕事をすることには、さまざまなリスクを伴うんです」
そう語る谷田裕一さん(仮名・37歳)は制作会社のディレクターとして、さまざまなWebサイトを手がけている。
主な仕事はクライアントから依頼を受け、社内やフリーランスのライターやデザイナーを動かしてWebサイトを制作するというもの。あるとき学生時代の友人から、「起業するから会社のホームページを作ってほしい」と頼まれたことがあったという。
「“急いでいる”と言うから無理やり他の仕事を調整して、友人のために頑張ったんです。ところが“内容を確認してほしい”とWebサイトの構成案とデザインイメージを送ったら、“明日、返事しま〜す。今日はガッツリ系のオンライン飲み会があるので、夜はメールも電話も通じません〜笑”という返信がきて、がくぜんとしました」
仕事相手として出したビジネスメールに、プライベートな友人の立ち位置から返されたことに、とてもモヤモヤしたと谷田さん。フリーランスの友人に仕事を依頼するときは、「メールや言葉の内容には気をつけよう」と思うようになった。
「友人だからといって、甘えてしまってはダメなんだなあ、と。それからは友人に仕事のメールをするときは、2〜3回読み直してから送るようになりました」
谷田さんには、フリーライターの友人に仕事を発注して後悔した経験もあった。というのも、送られてきた原稿がまったくよくなかったのだ。
「誤字脱字は多いし、指定した文字量を無視して書かれていたので、調整が大変でした。いつも『プロとして、恥ずかしくない原稿を!』みたいな話をしているヤツなので、さらにショックが大きかったんです」
同僚の中に、「友人とは絶対に仕事はしない」と断言しているディレクターがいる。もし、頼んだ仕事の出来に失望するようなことがあったら、「友人を1人失うことになるから」というのが、同僚の言い分だ。
「学生時代に自分のバイト先に友人を紹介したら、ガチで使えなくて、店長に“変なヤツを連れてくるな”と怒られたことがあるらしくて。そういう残念な面は、実際に一緒に働いてみないと分からない。だからこそ、友人とは仕事をしないと言うんです。今となっては、彼の信念はある意味正しいと思っています」
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