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ココロの座標/河田俊男

第110回「危険なマイクロスリープ」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2025年5月27日)

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 徹夜をした翌日、頭が働かず、仕事に集中できなかったことはないだろうか。徹夜明けの状態には、さまざまな危険が潜んでいる。


夜勤明けのバイク事故

 
32歳の剛士は上司のパワハラに耐えられず、会社を辞めたばかりだ。正社員としての再就職先はなかなか決まらず、昼は電気関係の会社で、夜は倉庫でアルバイトをしていた。倉庫のアルバイトは人手不足で、ピンチヒッターとして頼まれることも多かった。そのせいで睡眠時間が削られ、疲れはたまっていくばかりだった。

 剛士には付き合っている彼女がいたが、仕事で会う時間が作れず、別れることになってしまった。別れたショックと疲労が重なり、仕事ではやる気が出ず、作業能率も上がらなかった。そんなある日の早朝、剛士は夜勤明けにバイクで自宅まで帰る途中、スリップ事故を起こしてしまった。バイクは大破し、彼は重傷を負った。





過労と睡眠不足は大きな事故に

 剛士のバイク事故は、起こるべくして起こった可能性が高い。過労と睡眠不足が重なったことによる影響が考えられ、過去の歴史的な大事故でも原因の1つにあげられている。

 スリーマイル島原子力発電所事故(1979年)とチェルノブイリ原発事故(1986年)での作業員のミスや、スペースシャトルの「チャレンジャー号」爆発事故(1986年)で職員が整備不良を発見できなかった背景には、睡眠不足や過労があったことが指摘されている。


上司のパワハラがトラウマに

 剛士は、前職での上司のパワハラがトラウマになっていた。就職活動をしていても、面接で担当者に会うと上司の声が聞こえてくるような気がしてうまく対応できず、不採用が続いた。
剛士は質問されると瞬時に答えられず、口を尖らせるクセがあった。あるとき、上司から「お前は幼稚園児か。なぜ、口を尖らせているんだ?」などと言われた。

 剛士は子供のころから考えることや話すことが遅く、すぐに質問に答えられなかった。そんなとき、上司に「お前は自分の意見がないのか? 何も考えていないのか?」などと言われた。こうした言動が重なってストレスになり、我慢の限界に達したとき、剛士は会社を辞めた。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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