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シゴトの風景

第53回「現場リーダーの憂鬱」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 職場でリーダー職にある甲本岳さん(仮名・39歳)は最近、チームの運営に頭を痛めている。メンバー間の関係がぎくしゃくしているのだ。

「ぎくしゃくしているのは、若手と年配のメンバーです。去年、私の会社が同業の企業を買収しました。年配のメンバーは、買収した企業にいた人です」

 

 チームは、甲本さんを含めて5人。ルート営業なので、仕事はそれぞれのペースで進めていけるが、キャンペーンなどはチームで取り組まなければならない。

「チームの不和は、士気や業績に影響します。なので、いろいろ気を配りながらやっています」

 

 

 甲本さんが勤めているのは、塗装に関連した商品やサービスを提供する会社である。営業マンの主な業務は、訪問先の在庫管理、商品提案、納品などとなっている。
「リーダーになったのは4年前です。会社がM&Aなどで事業を拡大し、人員を増やし始めたころです。それまで行っていなかった新卒採用もスタートしました」

 

 リーダーになって、最初に苦労したのは新卒社員の扱いだった。
「自分たちが常識だと思っていることが、通用しないんです。新卒が配属されたあちこちの部署で、手を焼いているという話を耳にしました」

 

 新卒社員が営業車をコンビニエンスストアの駐車場に止めて別の店にランチに行ったり、月極駐車場に止めて休憩をとるなどのトラブルがあったという。
「いずれのケースも、会社にクレームの電話があって発覚しました。部長たちは“常識がない”と嘆いていましたが、そういうことをやってはいけないと伝えなかった自分たちに、責任があると考えたほうがいいと思います」

 

 常識は主観的な要素が強い。経験から形作られることが多く、時代や環境などが異なれば通用しないこともある。当たり前だと思っていることは、人によって異なるものだ。
「新卒たちの行為は、私も信じられません。常識を疑います。でも、それでは問題を解決することはできません」

 

 

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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。

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