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マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。
■相談
私は営業セクションで部下8人を抱える課長です。数カ月前、ある部下の交際接待費の伝票チェック時に、他のメンバーに比べ頻度も金額も多くなってきていることに気づきました。最近ではそれが目に余るように…。社内ルール上の使用金額の上限を超えているわけでもなく、不正使用のような疑いもないのですが、もしかして顧客とのなれ合いが生じてきていないかと心配になってきました。必要以上にことを大げさにしたくはないので、うまい対処法があれば教えていただきたいと思います。
■回答
この相談者のように、“なぜかどこか気になる”という感覚は大事にすべきです。こういうささいなことに無頓着な管理職は、「部下のやり放題」という状態を招きかねません。まずは、伝票類のチェックをおろそかにすることなく、数字の裏側にあるものをじっくり読み込むための想像力を鍛えてください。
部下の精算伝票やタイムカードの承認は、日常的に管理職が必ずやらなくてはならない役割の1つです。部下の数が多くなると、こういう日々の業務というものは、どうしても上司にとってルーティン化しがちで、軽視されやすくなってきます。タイムカードも精算伝票も内容を精査することなく、テキトーに承認印を押していたとしたら、あなたは上司としての基本的な職務を放棄していると言われても仕方ありません。
とりわけタイムカードは、部下の日々の行動の変化がストレートに表れるもので、遅刻が急に増えているとか、曜日によって出社時間にバラつきが大きいとか、部下掌握の大きな材料になります。
また、過度で無駄な接待をしていないか、資料費などと称して、購入した雑誌や書籍などを私物化していないか、個人的に飲みに行ったときの領収書を経費申請していないか、私用に使ったタクシー代を請求していないかなど、部下の気持ちの緩みや心の乱れなどが、そこに反映されたりもするのです。部下の気持ち、心境、モチベーションの変化は、個別のコミュニケーション(表情や言動)から察することができるものですが、伝票類など数字からも十分に読みとることができます。
気になる部下がいたら、日常の見える部分での部下の変化にも注意を払いましょう。服装が派手になったり、分不相応なお金の使い方をしたり、私用外出が増えるなど、勤怠が乱れたりすることがよくあります。
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『出世する人、しない人の1ミリの差』(きこ書房)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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