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新卒で大手ハウスメーカーに入社した竹田政也さん(仮名・43歳)は、今年で勤続20年を迎えた。会社主催の祝賀会では、同期入社の仲間たちと旧交を温めた。
「同期は100人ほどいますが、一堂に集まったのは久しぶりで楽しかったです。20年ともなると、社内での立場は人それぞれです。出世頭は支店長になっていますが、平社員もいます」
課長職の竹田さんは、同期の中では上位10%くらいの位置につけているという。
「私は有名大学を出ていません。なので、一流大学を出た連中には負けたくないと思ってきました。振り返ると“もっとやれたのでは?”という思いはありますが、自分なりにベストを尽くしたという自負もあります」
学生時代、竹田さんは就職活動にあたり、自分に課していたことがあった。大企業に入ることだ。大きい組織のほうが、さまざまな面で選択の幅が広いのではないかと考えたからである。入社後、支店の営業部に配属され、飛び込みの新規開拓など、新人としての洗礼も受けた。数年間、営業として数回の異動を経験した。
「営業は好きではなかったので、きつかったですね。外回りに行くと見せかけて、よくさぼっていました。辞めようと思ったことも、一度や二度ではありません。辞めなかった理由はいろいろありますが、異動は大きかったです。環境が変われば、気分もリフレッシュできます」
入社から4年ほど過ぎたころ、転機が訪れた。本社への異動である。配属先は営業部門ではなく、広報部門だった。外回りの仕事から解放された竹田さんは、大きなやりがいを感じた。
「広報部門への異動は、プレゼンや資料づくりが得意だったことなどが買われたようです。当時の上司から聞きました」
竹田さんはあるときから、意識的に自分の「売り」を作ろうと努力してきた。
「きっかけは、転職を考えていたときです。自分には、売りになる能力がないことに気づいたんです。入社2年目くらいのときだと思います。そのときから意識して、売りになる能力を磨くようになりました」
同時に、会社で生き残っていくためには、日ごろから上司や同僚に対してアピールが必要だと考えた。
「アピールは、売上の数字だけではありません。例えば、パソコンのエキスパートになるといったことです。仕事に必要な資格をとることもいいでしょう。でも、部門間の調整に力を発揮したり、外部に人脈があるといったことでもいいと思います。要は、自分にしかできないことを示せればいいんです」
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●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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